2011/3月末の信州路を歩く(その5) クジャクチョウ、キセキレイ、ジョウビタキ、マス
3月末の信州路を歩いてきました。
その間に、雪の残る郊外の林地などで見かけた鳥やチョウなどです。
クジャクチョウ:
まだたくさんの雪が残る水田地域の枯葉色の林縁には、何種類かのチョウが舞う姿を見かけました。
中でも特に目を引いたのは、翅にクジャクのような目玉模様があるクジャクチョウです。目の前を素早く横切る姿を見つけて追っかけをしましたが、残念ながらこの時は遂にシャッターチャンスに恵まれませんでした。
翅の表はとてもきれいですが、裏側は真っ黒です。翅を閉じたままでは絵になりません。(それで以前に撮った写真も再掲しました。)
成虫で越冬し、早春に姿を見せるクジャクチョウは、産卵を終えると死にますが、イラクサなどに生み付けられた卵は5月中旬には孵化して、7月頃には再び美しい姿を見せてくれます。
高山でもよく見かけることがあります。
(再掲:2009/4.中旬、白馬村の親海湿原で撮影。翅が傷み、鱗粉も落ちていました。)
キセキレイ:留鳥
人気も無く、雪に埋もれた社の境内の擬宝珠にとまっていました。体長 20cm ほどで、頭から肩、背にかけては灰色、上腹部が白色、下腹部が黄色で目立ちます。
食性は動物食。日中は水辺を歩きながら水中や岩陰などに潜む昆虫類ややクモ類などを捕えて食べています。
夏季は渓流沿いなどに好んで住み、市街地の水辺でも観察されます。冬季は単独で暮らし、積雪地に住むものは冬には暖地へ移動します。
ジョウビタキ:冬鳥
オスのジョウビタキです。小雪の舞う市街地の公園で飛び交っていました。雪のある林地でも頻繁にその姿を目にしました。
日本には冬鳥として渡ってきて、平地から低山の明るく開けた林の中に生息し、人里や都市部の公園などでもよく見られる身近な冬鳥の一つです。
体長は約14cmで、スズメよりわずかに小さい程度。オスは頭上が“銀髪”で白く、目の周りが黒いのが特徴で、メスは頭が淡褐色なので簡単に見分けられます。いつまで居るのでしょうか。
養殖池のマス:
小雪の中、大出公園を過ぎて白馬駅方面に向かうと、車道から”詩の小径”遊歩道を辿ることができるのですが、ほんの少し先にあるマスの養殖場まで行ったところで、その先は雪に埋れていて無理。引き返し、車道を帰りました。
養殖池のマスは、丸々と太っていて美味しそうでしたね。アルプスの雪解け水清流がいいのでしょうか。
(続く)
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