北インドの旅(2011/3初旬) 番外編
前回で「完了」にしたはずでしたが、世界遺産に登録された観光施設内の”清潔で美しい”ところだけではないシーンもたくさんありました。
と、いうことで、落ちこぼれたスナップ写真を番外編としてアップしました。(画像はクリックで拡大します)
Ⅰ)街中で:
ゴミに囲まれての生業や、土ぼこりでかすむような街中を”徒歩で出勤”風景だったり、そんなことには無頓着に、道ばたで食べ物を扱っていたり、はたまた道路脇に置いた金網ケージの鶏を、注文に応じて道の奥でさばいていたり、たくさんの果物、果菜などを露店販売していたり、まあ日本の食品衛生行政では、まずありえない光景が普通に見られました。
Ⅱ)街から村へ:
どこでもホーム。ここで寝てはいけない、ということはなく、どこで寝ても自由、とのこと。本当にこんなトコロにも、という”寝床”がありましたね。”ホームレスはいません。どこでもホーム”なのです、と教えられました。
バイクは規則では2人乗りまでOK。しかし3人、4人乗りは珍しくなく、何と5人乗り(前後に親が、間に子供3人挟んで)という姿も。警察官は見ても注意もしない、のだそうです。
オートリクシャも、詰められるだけ乗る、という光景が。
車が道路を逆走するというのは当たり前。どの車もクラクションを鳴らしながら巧みにかわしてすり抜けていく。思わず身をすくめてしまいます(バスの中から)。
バラック同然の家もいっぱい。田舎に行くと牛糞を女性や子どもが手でこねて円盤状に形を造り、乾かしたものは燃料にしたり、通りかかったところでは、屋根の瓦に使っている、ホラあれがそうですよ、とガイドさん。なるほど。ないものがない。なんでもアリです。
Ⅲ)列車駅のプラットホームで:
まずゴミだらけ。線路は列車だけではなく、ネズミも走ります。傾いた日の差すホームにはアチラコチラに犬も人も気持よさそうです。蹴飛ばしたりする未開人はいません。
鉄格子のはまった客車に、”エー、弁当、弁当、お茶いかがですか” 格子の隙間からのやりとりはやりにくそう。
列車のトイレ。便器の穴はもちろん外部に直通。地面が見えます。トイレットペーパーはありません。鎖のついたステンレスの容器で水を汲んで、左手で後始末、お願いします。
深夜のプラットホームにもゴロリと寝ている人がいました。心配し過ぎは心の健康に有害です。ノー・プロブレン、ですね。
Ⅳ)何でも通れる高速道路:
ゲートをくぐり、次のゲートを下りるまでの間に撮ったスナップ。
大型貨物自動車はほぼ全てがTATA製。ラクダの荷車が行き交います。中央分離帯には牛が寝そべっています。人間も道脇や、中央分離帯脇を歩いています。最後が、一般道へ降りる前のゲートです。ゆうゆうたる高速道路、です。
Ⅴ)生きものもゆうゆう。
街中や、観光施設内、ホテルのプール脇(トンボ)、などで人には構わずマイペースで暮らしている生きもの。自由に生きるのは空を飛ぶ鳥だけではありませんでした。
最後に、はじめて”おいしいな”と食べられたお昼のメニュー(ナンとカレー料理、ビールはインド製キング・フィッシャー)
たしかに、日本とは違う種類の歴史と時間が流れるインドです。
(完)
●読んで良かった本:
『インド特急便!』 ダニエル・ラク著(伊藤 真訳) 光文社 (2009.5.25刊)
(記載された内容について:著者の思い入れもあって、(記事が書かれた時から既に数年経過していてタイムラグもあるし)インドの経済発展、その将来を誉め過ぎと思います。実際のところスピードダウンして既に陰りも出ているようですから。
それは差し引いても、インド、という国をよく理解できます。僅か数日の旅行でも、インドという国は、あらためて書かれたとおりなのだ、と思ったものです。)
●観て良かったDVD:
「スラムドッグ$ミリオネア」(SLUMDOG $ MILLIONAIRE)
実際にインドに行って来たことで、とても良く理解できました。汚いところも美しいことも。
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