春のメダカ
水温む春、♪春の小川はさらさらいくよ、と唱歌にも歌われた春の小川、近郊の自然からこのような光景が失われて久しくなります。
春、水がぬるむようになると野生環境下で冬眠からさめたメダカの活動は活発になり始めます。
13℃以下の低温下では脳下垂体ホルモン(ゴナドトロピン)や成熟誘起ホルモンの分泌が起こらず、卵巣内の卵母細胞の成長もないため、産卵は起こりませんが、温度がそれ以上に上昇するようになると卵母細胞が徐々に発達して増加し、20℃を越えるようになるとホルモンが多く出されるようになって産卵が始まります。
暖地では4月中旬から9月中旬の約5ヶ月間くらいが相当し、天候や餌などの条件がよければ、ほぼ毎日産卵をするようになります。
自然環境下でのメダカの平均的な寿命は1年半位だそうですが、管理された飼育環境などで条件がよければ、3年以上から5年くらいまで生きるようです。
屋外のコンテナ水槽で、野生メダカの飼育をはじめて5年以上経ちましたが、同じ世代個体の管理など全くしていませんから、同じ個体が何年間生きていたのか分かりませんが、ともかく世代交代をしながら、今日まで維持されています。
屋外コンテナで飼育している野生メダカはなかなか姿を見せません。人影を察知するといち早く隠れてしまいます。気づかれないところで見ている時には、日の当る水面に群れて浮かんでいるので、無事に冬を越したことが分かります。
冬の間、給餌は全く不要ですが、3月末ころから、少しずつ給餌を始めました。見ている間にはまず姿を見せませんが、数時間後にのぞくと水面に浮いていた餌が無くなっていますので、食べているようです。
それに比べて白メダカは”差別”するわけではありませんが可愛いです。人影を見ても気にもせず浮かんでいます。
底にじっとしていればいいのにこれが災いし、先には、少し大きい余震でゆられて水槽から飛び出した水と一緒に放り出されてしまい、気がついたときには天の川の☆彡になっていました。
写真はその”天災”(すぐ気づいて戻さなかった人災かな)の前の日、起きだしたタニシと一緒のツーショットです。
別の野生メダカの水槽には、水槽に沈めてあった鉢植えから逃げ出した外来種のナガバオモダカが、冬の間に水槽底土に直接根を張ってしまって花茎を伸ばし、あっという間に白い花をつけました。
とにかく恐るべし。これ以上はびこらないよう、いずれ、根こそぎ抜き取らなければなりません。
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