アジアイトトンボの羽化(その2)(屋外メダカ水槽にいるヤゴの挙動)
(4/22)2匹のアジアイトトンボが羽化したメダカ水槽で、翌日(4/23)午前9時半頃、今度は、やはりナガバオモダカで、鉢植えにして水槽に入れてある株の茶色に枯れた茎に、ヤゴが一匹、登っているのを見つけました。
今度の場合は完全な保護色環境で、眼をこらさないとはっきりしないほどでした。そしてすぐ傍に抜け殻もあるのに気が付きました。
この抜け殻は、4月中旬に、ベージュ色の小さなトンボがヒラヒラ飛び上がって行ったのを目撃した、あの時の個体のものだったのかもしれません。
(撮影2011.4.23,午前10:29)
コンテナ水槽をそっと回りこんで近寄ると、とても敏感ですね、なんとそのままポチャン、という感じで仰向けになって水面に落ちました。
(撮影10:34)
そしてすぐに鉢のまわりを辿り、やがてアオミドロの生えた”茂み”の中に姿を隠しました。この際、(写真では不鮮明ですが)ヤゴの尻尾の先が3つに分かれている(3枚の鰓(エラ)がある)のがわかりました。
(撮影10:41)
そしてお昼前、水槽をのぞいてみると、今度は別のナガバオモダカの葉の先端付近に再び登っているのが見つかりました。
(撮影11:55)
この頃から雨になり、やがて風が出て横殴りの雨に変わり、玄関ドアもびしょ濡れになるほどの悪天候になりました。
夕刻(17時近く)になっておさまりましたので、どうしたかなと、のぞいてみると、なんとお昼前に登っていた葉の下の方、水面近くに下りていて、羽化はしていなかったのです。
そして、午前中同様に、カメラを持って近づくと、ポチャン、と”死んだふり”で水面に落ち、鉢と水槽壁の間に生えているアオミドロの中に潜って行きました。
この時には、尻尾先端の3枚の鰓がかなり明瞭に観察できました。
(撮影16:58)
トンボのヤゴが、こんなにも水から出たり、また戻ったりするとは思いもよりませんでした。羽化から飛び立つまでの間は動けないため、一番外敵からの危険にさらされるステージで、安全を考慮すれば、朝、早めに羽化して、気温(体温も)が上がる午前中には飛びたつことが必要でしょう。
そうなら、午後から、ましてや夕方の羽化はしないのでしょうね。
思うに、朝、せっかく羽化しようと水中から出たところに、暇な人間の邪魔が入って、この日は予定変更せざるを得なかったのでしょうか。
明日は羽化するでしょうか。
付記:
ピンぼけの酷い画像ですが、ヤゴが泳ぐ様子を撮影しました。
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