クサカゲロウの仲間
風薫る5月、なにはともあれ気持は爽やかに。
さて、相変わらずの暇人日記。
草むらにしゃがみ込んで、目を凝らしてみると、通常の視点では見えないものが視界に入ってきます。
むろん、散歩コースの堤防でそんなことをしていれば、ほぼ不審者です。
単なる暇人に過ぎないのですが。
後ろを、お犬様連れで通りかかるオバ様からは、“何シテルカ?”
オジイちゃんからは、“何採ってる、タンポポ、違う、ツクシか”、”・・・・・・・・・・タヌキです”、と分裂気味。
羽虫の幼虫が食い荒らしているギシギシの葉裏に何かがいました。
10秒で見つかるでしょうか。
目が光っていなければ、ほぼ完全に葉っぱにとけこんでいます。
儚きものの喩えのカゲロウです。日本の文化にもとけ込んでいますね。
クサカゲロウの仲間のようです。
種類がたくさんあって、素人には同定できません。
クサカゲロウの仲間は、幼虫の時も含めてアブラムシ(アリマキ)を捕食する益虫です。
もっと近寄って、光る眼を。宝石のように見えるでしょうか。(画像はクリックで拡大します)
寄りすぎて逃げられて、傍のイネ科雑草に逆さにとまったところ。
日陰になって、胴体の部分がわかりやすくなりました。
やはりかなり透明感が強い個体です。
なお余談ですが、植物の葉裏に、糸のついた米粒のような形の小さな白い卵が、十数個ぶら下がっているのを見かけることがあります。
クサカゲロウの卵です。(庭木の葉裏で見かけたことがあり、その写真を探しましたがすぐには見つかりませんでした。)
その様を、法華経に出てくる3000年に一度咲くといわれる優曇華の花になぞらえて、ウドンゲの花とも呼んでいます。
※クサカゲロウ:
アミメカゲロウ目クサカゲロウ科の昆虫の総称。緑色の柔らかい虫で、目が宝石のように光る。翅の開張3~4cmのものが多い。外敵にあうと臭いにおいを出すものもある。低木や草むらの上に見られ、アリマキなどの小昆虫を捕食する。
ニッポンクサカゲロウ、ヨツボシクサカゲロウ、ホシクサカゲロウ、など日本に約40種が分布する。(広辞苑から)
臭カゲロウ、草カゲロウ、ましてや、臭か下郎、・・・・ではないのです。
仲間には少し大型のウスバカゲロウ(薄馬鹿下郎ではありません。幼虫は有名な”アリジゴク”です。)がいます。
昆虫達も本格的な活躍のシーズンです。
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