ゴマフリドクガ幼虫
用水路べりに生えている雌雄同株のオニグルミに、雄花の花序が長く垂れ下がり、初夏の訪れを告げていました。
雄花序は、前年の葉腋から垂れ下がり、その長さは10~30cm程にもなりますが、多数の雄花が下向きについています。
また雌花は頂芽から穂状の花序が上向きに伸びて、その苞の中から赤い花柱が目立つようになりますが、この時はまだ伸びきらずに葉の間にあって、判然としませんでした。
少し近寄って見上げたところに見えたのは雌花序にあらず、派手ないでたちの毛虫でした。
黒とオレンジという、いかにも毒々しい衣装をまとった姿のとおり、ドクガ仲間のゴマフリドクガの幼虫です。
名前のとおり毛に触れると皮膚に炎症を起こすことがあるそうです。
この幼虫が食害するのはブドウ、 ヒサカキ、サクラ属、バラ属、ハリエンジュなどの樹だそうですが、今回いたのはオニグルミ。
それはともかく、クロとオレンジで、トゲトゲのあるツマグロヒョウモンの幼虫も、一見同じような印象をもたれます。
野生のすみれだけではなく、丹精込めたベランダのパンジーなども食害するので、見つかり次第に割り箸でつまんでは、水路に放り込まれる運命ですが、こちらの方は、トゲは柔らかくて刺さるようなことはありませんし、毒虫でもありません。
見かけによらないことが多いのは虫の世界だけではありませんが。
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