シャシャンボの花にクマバチ
庭木用に栽培されている常緑低木のシャシャンボの花に、クマバチがたくさん訪れていました。
シャシャンボは5月から7月にかけて白色、壺状の花を房状に多数付け、秋に黒く熟して甘酸っぱくておいしい果実が稔るので、”常緑のブルーベリー”と呼ばれて人気の庭木です。
ところで、クマバチです。後脚の花粉籠にくっつくはずの花粉団子は全くありません。
それもそのはず、シャシャンボの花は形が壺状でデッカイ頭は入れようがなく、奥に蜜がある花ではやむなく“ツボ”の横っ腹にずぶりと口を挿し込んで吸うしかないのです。
花粉を運んで受粉の媒介をする、そのご褒美に蜜をもらう、というのが昆虫の世界の仁義です。しかし頭が入らない形の花の場合は、仁義は果たせず、それで“盗蜜”していると非難されるのです。
藤の花やコスモスなどに訪れたときは、毛むくじゃらの体全体が黄色くなるほど多量の花粉媒介の働きを果たしているので、見逃してやらなければなりませんかね。
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