バラの葉裏の自然小劇場
バラのシーズンになると必ずやって来る害虫たち。忍者もどきで、なかなか素人の手におえません。晴れた日には小さな、名前も知らない虫がたくさん飛び回っています。どこからやってきて何をしているのか分かりません。
5枚葉の表面が全部まだらに変色した新梢がありました。ある日、何気なくその葉を持ち上げて裏側をのぞいてみると、几帳面に産み付けられた卵がありました。
直径1mmほど、ルーペで見ると、なかにイモムシ風の幼虫が丸まって入っていました。
シャクトリ虫の仲間のようです。
(たぶんヨトウガの卵*と思われます。)
* http://www.jppn.ne.jp/osaka/color/yoto/yoto_l.pdf
写真を撮ってから数えてみると112個ありました。(今さらのようですが暇人っ!)。殺虫剤スプレーを、ビシャビシャになるほどかけておきました。
それから5日後、まためくってみると、なんとシャクトリムシさまのご誕生でした。(孵化したヨトウムシの若齢幼虫のようです。)
あの卵のカプセルは殺虫剤液には完璧なバリヤー性能を有しているのです。正直、驚き、また感心しました。
そしてその傍に、多分クサカゲロウの仲間で若齢のお子様だと思うのですが(写真が小さすぎてよく分かりません)、まだ居残り組の卵をはがしてノコギリクワガタのような形の大顎で噛みついていました。
どうかと思う動画です。その後この葉は切り取って生ごみに。(なお、数mmの虫どもの小さな世界ですので、フルスクリーンモードでご覧ください。動画面の最下段、右端の”フルスクリーンモードボタン”をクリックすれば切り替わります。なお元の画面サイズに戻る際は、パソコン・キーボードの「Esc」キーを押して下さい)
喰うもの、喰われるもの、自然の営みのワンシーンです。(卵から1匹這い出してくるのがいましたが気づかれましたか? )
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