ハナグモ(2)
ハナグモを最初に見かけてからちょうど1週間後、カラタネオガタマの葉が1枚折り曲げられているのに気がつきました。カラタネオガタマの花が咲くと、あたりには強いバナナの香りが漂います。
そのせいかどうかわかりませんが、ハナアブなどの小さな昆虫たちがやってきます。しかし、ほかの庭木につくハマキムシなどの害虫はほとんどつきませんから、変だなと思って、茎ごとその葉をちぎって半分ほど開いてみました。
なんと、そこにいたのは、あのハナグモの、”ハナコサン”でした。
まったく逃げる様子がありません。葉を全部開いてしまうと、閉じていた糸が切れて、何となく丸まった形になりました。卵嚢だったようです。(画像はクリックで拡大します)
逃げるそぶりは全く見せず、大事そうに抱え込むようにして、ぐるぐると周りを回っています。何をしているのかと思ってみると、綴り合わせた葉を開かれたときに切れた綴じ糸を、修復するために、お尻の糸イボから糸を出しながら、再び卵嚢を葉にくっつけようとしていたのでした。
茎を固定してその様子をしばらく観察しました。当日は風が強く、だいぶ葉が揺れていますが、ハナコサンは気にもせず一生懸命修復作業を続けていました。(動画はフルスクリーンモードでご覧ください。Escキーで復帰します)
撮影後、再び、茎ごと、元のカラタネオガタマの植栽の上に載せておきました。余計なことをしたものです。
クロメダカが、長い間の所業で、やがて地獄に行くことはほぼ決まっていると思うのですが、”ハナコサン”、網も張らないし、きっと糸を垂らしてはくれないでしょうねえ。立派な糸は出せるのですが。
(続く)
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