ブドウスカシクロバ(チョウ目/マダラガ科)
雨が小降りになった庭に出てみると、カラーの葉に小さな黒い蛾がとまっていました。
「ブドウスカシクロバ」で、我が家には初めての来訪です。
近寄っても逃げる様子がありません。触覚だけゆっくり動かしていましたが。それで撮影は容易でした。
見る角度によって触覚が青く光ります。
アップで見ると触覚はクシ状で、黄色の巻いた口吻がわかりました。
触れば逃げるかと思いましたが、全く動きません。ひっくり返してもそのままごろんとしたままで、見る角度(光の当たり方)によって、体全体が青く光ることがわかりました。
あいにく小雨の曇天で、青光りは今ひとつでしたが。
物差しの上にのせて体長計測。13mmほどでした。
向きを変えて一番青く光るようにと触っていたところ、急に、ブーンという羽音を立てて飛び去っていきました。おかしな蛾でした。
なお幼虫の食草はブドウ科:ブドウ、ヤマブドウや雑草のエビヅル、ノブドウなど。
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コメント
ハチに擬態したガとか、有毒のチョウに擬態した無毒のチョウとか、生物の世界もいろいろ事情と歴史があるようですね。
もう少しましなものに擬態すれば良いのに、と思うのは霊長類の思い上がりでしょうか。
投稿: クロメダカ | 2011年6月14日 (火) 20時04分
蛾なのか蜂なのかミックスしたような感じですね。
初めて見ました。
黒い羽・・・スターウォーズのダースベイダーみたいですね。
投稿: kin | 2011年6月14日 (火) 19時25分
埼玉の東端に住まいしていますが、市街地から、100mも行けば辺り一面水田地帯、さらに”雑草地帯”という環境ですから、狭い庭にもいろいろなものがやってくるようです。ただ都市化の影響は顕著で、整備された街路灯などは虫がこない波長の光源だったりして、生物相は大変貧弱になっています。さちさんのお住まいあたりの動植物相の豊かさにはいつも感心しながら拝見しています。先の、蛾も当方では何年かかっても見られないでしょう。
ところで、数え方ですが、学術的にはチョウ、蛾、カブトムシなど1頭ですが普通は、1羽でも、1匹でもいいですよね。
http://netablog.net/002/003/
投稿: クロメダカ | 2011年6月14日 (火) 08時44分
ブドウスカシクロバですか。
初めて見せて頂きました。
青く光る触覚と黒くシースルーの羽がなんとも美しいです。
クロメダカさんのお庭は虫達の楽園ですね。
ところで虫は一頭、二頭と数えるのが本当なのでしょうか?
無知なもので、蝶なら一羽、天道虫なら一匹等と数えたりしていました(*´v゚*)ゞ
投稿: さち | 2011年6月14日 (火) 07時34分