カラスビシャク
散歩コースが雑草に覆われて通行不能になる6月です。そしてこちらも雑草として毎年同じところにだけ生えてくるカラスビシャクです。
昔はもっとあちこちで見られたようですが最近はそうでもありません。
独特の草姿を見つけると、,私にはその季節がきたことを教えてくれる生物指標になっていて、毎年飽きもせず記事にしています。
1っぽん引き抜いてみると、葉柄の途中にムカゴがついています。また葉は根生していて、3出複葉です。
仏炎包を開いてみると肉穂花序があり、上部に雄花、下部に雌花が付いています。
カラスビシャク(烏柄杓):
サトイモ科ハンゲ属の多年草で、雌雄同株。
人里や平地で湿り気のある草地などに生える。小さいながら、仏炎包と伸び出た花序付属体の草姿が特徴的。
葉は根生し10~20cmの葉柄があり3出複葉。小葉は楕円形~長楕円形で先がとがる。葉柄の途中と小葉の基に直径8㎜ほどのむかごをつけて、これで増える。
仏炎苞は緑色で縁は紫色。仏炎苞に包まれた肉穂花序をつける。花軸の下部に雌花、上部に雄花がついている。花序の付属体は長く糸状に伸び仏炎苞の外に出て直立する。
花期は5~8月、分布は日本各地。
なお、カラスビシャクの塊茎のコルク層を除いたものは半夏(はんげ)という生薬で、日本薬局方に収載されています。
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