7月下旬の野外で
天候が今ひとつ不安定で、晴れていたのにいきなり雨がぱらぱら降ったり、遠くで雷が鳴ったり、,時に、“ゆるい”地震があったりと、外出の出鼻をくじかれることがあるこの頃です。そんな中で目にした色々です。
スベリヒユ:
日光が照りつける田の畦にスベリヒユが黄色い花を一斉に開いていました。花は午前中しか開きません。肉厚の葉を潰すとぬるぬるした汁がでます。雑草ですが、ゆでておひたし、辛子和えなどで、そのぬるぬるした食感が楽しめるおいしい”山野菜”といえます。
ガガイモの花:
近くで一番の観察スポットだった用水路縁では、夏の雑草刈り取り作業ですっかり刈り取られ、今シーズンは見つかりません。
少し足を伸ばすとまだ雑草刈作業が終わっていない草原には、たくさんのガガイモが繁茂していました。開花にはまだすこし早かったのですが、開花の始まった株もありました。秋以降には、袋果と種髪の種が見られるようになります。
トウキョウダルマガエル;ミシシッピアカミミガメ;シマヘビ:
●田んぼの水路にトウキョウダルマガエルがいました。関西ではトノサマガエルに相当します。稲刈り時期に大挙してやってくるチュウサギ達のお目当ては、住みかが無くなって田んぼから飛び出してくるこのカエル達なのです。
カエルもライフサイクルを完結するために必要な生息環境条件が失われたため、ずいぶん減少しました。
●それに引きかえ、圧倒的に数を増やしたのは、用水路の至る所にいるミシシッピアカミミガメです。甲羅の大きさが30cmはあるのではないかと思うほど大きなものも。そのせいで在来種の亀はすっかり影をひそめてしまいました。
●ヘビも見かける頻度は少なくなりましたが、”陸ウナギ”と呼ばれ、最も普通に見られるシマヘビが、カラスウリの葉が茂る草地を這っていました。
優に1mを超える長さでした。好事家によれば、蒲焼きにすると旨いのだそうですが・・・
ツマグロヒョウモン(♀):
草原のアカツメクサでツマグロヒョウモン(♀)が吸蜜していました。庭の野生スミレにも卵を産んでいったらしく、孵化して間もない小さな幼虫が葉を丸ぼうずにしていました。
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コメント
おはようございます。このところ連日雷雨で天候不順です。ガガイモの花は本来もう少し赤紫色できれいですが(そういえば印象はヘクソカズラに似ていますね)咲き始め、雨に打たれて退色したようです。天気が回復したら再度”取材”に行ってみます。
シマヘビ蒲焼き、経験者に聞くと、(背骨を取らないで焼いたので)がりがりして食べにくかったとのこと。ともあれ、足がなく、長すぎるのが良くないですね。
ミカン園の方には天候の影響はありませんか。
投稿: クロメダカ | 2011年7月30日 (土) 08時35分
おはようございます(o^-^o)
以前大きな綿毛がみかんの木にひっかっかていて、これはいったい何の綿毛かな?と検索して辿り着いたのがクロメダカさんのサイトでした。
大きな綿毛はガガイモだと言う事が判明(v^ー゜)!!
以来美しい写真と豊な内容に引かれて毎日楽しませて頂いています。
ガガイモの花はこんな花だったのですね。少し形がヘクソカズラ(灸花)にも似ていますね。
シマヘビの蒲焼きとは。。w(゚o゚)w
投稿: さち | 2011年7月30日 (土) 08時00分