ナシケンモン褐色型幼虫の被害
6月初旬から7月初旬にかけて、庭植えの園芸植物や雑草、さらに緑のカーテン用にとゴーヤーの種をまいて育てていたポット苗が次々と何者かに食害され、特に伸び出したゴーヤーのポット苗は深刻なダメージ受けてしまいました。
注意してみるものの、なかなか犯人がわかりませんでした。
殺虫剤は出来るだけ使用しないで、見つけたら逮捕、処分、というつもりでしたが、全くお手上げで、ある晴れた日の朝、園芸用の総合殺虫剤の散布に踏み切りました。被害の大きい周辺の植物に重点的にスプレー実施。
散布してもすぐには特に何もなかったのですが、その日の午後になって、茶色の毛虫が”モクモク”という感じでたくさん這い出してきました。十数匹居たでしょうか。
犯人に決まっています。
その後も、クジャクサボテン、そしてホトトギスを、日中堂々と食い荒らしている同じ茶色の毛虫を現行犯逮捕。
身元調査の結果、ナシケンモン(ガ)の褐色型幼虫とわかりました。(なお、黒色型も普通にいるそうです)
食草のスペクトルは広く、庭木の葉から、園芸植物、農作物、雑草、何でも、日中から猛烈な勢いで食害するという、難物でした。
多くの毛虫や芋虫は、食草として特定の限られた範囲の植物しか食害しない、というのが一般的ですが、このお方は特別のようです。
そういえば、今シーズン、この毛虫は以前から、ブロック塀を這っていたり、自宅前の通りを這っているのを目にしていたのですが、まさかそれほどの悪者とは思いもしなかったのです。
今回の出来事以来、見つけたものはその場で、弁明の機会は与えず、裁判にかけることもなく、胴体切断の刑に処しました。生々しい処刑現場の報道写真は差し控えました。
ナシケンモン褐色型幼虫:
逃げるナシケンモンをステンレス製の箸でつかみ、身を翻して箸に噛みつこうとするやつを、胴体切断。(右下の画像は、切断胴体の上半分です)
被害植物の実態。
ゴーヤーは新しい葉が丸かじりされてしまい、地植えにしても活着しませんでしたので、先日、やっと売れ残りの苗を買うことが出来て庭に植えましたが、梅雨明けと同時に猛暑日が続くこの夏には間に合いそうにありませんね。
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