クマバチ
”暑かった9月”が終わります。お彼岸を過ぎるころからさすがに夜間、早朝は肌寒いようになりましたが、日中は晴れると相変わらずTシャツ1枚で十分です。
柿の葉が、秋深まる、と知らせます。
少し冷えた朝の農道にクマバチがうずくまっていました。寒さで動けないのです。このままでは車に轢かれます。
草の茎をそっと体の下に差し込んでやると、一生懸命取りすがろうとします。手足(?)が思うように動きません。ゆっくりゆっくりです。
やっとつかまって、見つめる顔、あまりこのような表情を見る機会はありません。愛嬌のある風貌です。
午後には気温が上がりましたから元気になったでしょう。
クマバチは体長は2cmを超え、ずんぐりした体形で、全身が黒、翅も黒ですが、胸部には黄色の毛がたくさんあります。
夏は暑苦しそうですが、今頃は少しは防寒の役に立つのでしょうか。 それはともかく、きわめて温厚なハチで、オスは行動的ですが、針が無いため刺すことはありません。
メスはハリを持っていますが、脅かしたりしない限り、刺しに来るようなことはありません。食性はもっぱら花蜜食ですが、多くの花で、花の根元に穴を開けて蜜だけを吸うので、花粉媒介の役には立たないことが多いようです。出現時期は3~10月。
| 固定リンク
「昆虫」カテゴリの記事
- ヤマアジサイ開花、ナミテントウなど(2021.05.27)
- ヨトウガの卵( バラの葉裏に)(2021.05.23)
- フヨウの葉を巻くハマキガ幼虫と成虫(ワタノメイガ)(2021.05.22)
- クロネハイイロヒメハマキ(成虫/幼虫)(2021.05.21)
- フタテンアツバ、不明のガ、アカハラゴマダラヒトリ(2021.05.20)
コメント
海辺は情報が早いですね。外洋にはもちろん山にもつながっているから。やはり広いからですね。
秋の虫も、世代交代の時期です。鳴き声がだんだんか細くなっていくと侘びしさがつのりますが、まだ当分大丈夫でしょう。
投稿: クロメダカ | 2011年9月30日 (金) 20時39分
うちのブログは柿の実でクロメダカさんは柿の葉!
マクロで見る柿の葉は綺麗ですよね、私も好きです。
クマバチ・・・名前と見た目はこわいけれど刺さないと聞いたのはかなり最近です。
これから海岸には寒さで弱ったハチやカマキリ、キリギリスなどをよく見ます。
投稿: kin | 2011年9月30日 (金) 17時32分