アメリカザリガニ、刈取りまぢかの稲田で
稲刈りが終わり、乾燥が進んでカエルもいなくなった田にはサギは来なくなります。
まだ刈り入れには早く、乾かず水が残っている稲田には、ザリガニが潜んでいます。
そして、それをよく知っているサギは、稲田の泥が乾いてザリガニが這い出してくるのを待ちきれずに、乾き始めた田の縁を歩き回っています。
まだ巣穴の上に水面があるザリガニはのんびりしているものもいますが、水位が下がり、巣穴底の水が涸れ始めたものは、どうしようかと出入り口まで上がって模様眺め。
また、巣穴の底の水がなくなってしまったものは、さらに掘り下げようと、せっせと底泥を運びだそうとして、もう泥まみれです。
そして乾く一方の巣穴に留まることが出来なくなったザリガニは、まだ逃げ込むことができそうな他の巣穴の住人と争って見たり、それもダメなものは水場を求めて、日ごとに乾燥が進む稲田の株の間を、うろうろ歩き回っています。
写真のものは皆、別の個体です。
そうした中で、舗装農道の反対側に残る水たまりに移動しようと出て行ったものは、ほとんどがあえなく、待ち構えていたサギの餌食に。
これからしばらくの間は、この舗装農道沿いは、サギのザリガニ・パーティー会場になるのです。
獲物も水も少なくなって、巣穴から脱出しようがどうしようかと迷っているザリガニは攻撃的です。これまでは何かの危険な気配を感じると素早く、ストンと穴底に隠れてしまうのですが、そうではありません。
サッと身を乗り出し、目前にあるものにハサミを振り上げ威嚇的に迫って来るのです。
”黄金の 稲田の泥の 穴暗に 我 無為なりて ザリガニと戯むる” (暇人) の図です。
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