トビムシ
9月はじめ、栃木県日光市所野にある温泉地の”お土産”としてもらった落ち葉混じりの土の中にいた、しばらくぶりのトビムシです。
トビムシは陸のプランクトンとも呼ばれ、どんな環境にでも生息しているのに、普段はあまり目立たない草食性の小さな、そして原始的な生き物です。
アヤトビムシの仲間:
大型のトビムシ仲間で×50倍の顕微鏡視野にはおさまりきらない大きさでした。
体長2.3mmほどあるアヤトビムシの仲間です。4節ある長い触覚の先、第3、4節が損傷してしまいました。大きな跳躍器(バネ)を持っています。
バネは生きている時にはおなかの下にたたみ込まれています。カニムシなどの外敵に襲われたときにはこのバネで飛んで逃げるのです。それでトビムシ。
もっとも、中にはバネを持たないトビムシもいるのですが。
トゲトビムシの仲間:
多くは大型種です。
これまで見たものは小さいもので1.5mm、大きいもので2.7mmくらいです。大きな跳躍器(バネ)を持っています。
余談ながら、日中、白い紙の上に,落ち葉堆積物ひとつかみを載せて広げると、なにやら、ピン、ピンと跳ねるものがいます。それがたぶんトビムシです。
今回の個体は1.5mmほどで、小さい方でした。トゲトビムシは4節から成る長い触角を持ち、第3、4節が環状に小分節する特徴があります。(写真は×50倍)
他にもまだ違う種類のトビムシがいましたが、今回はこれまでにしました。
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