オオハナウドとアカハナカミキリ、サカハチチョウ、そしてナガミノツルキケマン
9月がスタート。台風の季節。早速やってきましたが・・・ 。秋草が咲き乱れ山野はさまざまの色に彩られ”花野”になる季節が巡ってきたのですが、順調にそうなっていくでしょうか。
さて、続きです。
8月中旬過ぎの姫川源流自然探勝園へ辿る林縁にはオオハナウドがたくさん生えていました。
オオハナウド:
セリ科ハナウド属の多年草で、茎の高さは1.5~2m。茎は太く中空で、直立して上部は分枝します。
根出葉や茎の下方から出る葉は長い柄をもち、3出葉で5小葉を出し、小葉には鋭い裂片や鋸歯があります。
茎頂か、分枝した先端に大型の複散形花序をつけます。
花は白色の5弁花で、外側の1花弁が大きく、2深裂し、左右相称花となっています。
花期には地域差があり5~9月。分布は北海道、本州近畿地方以北。
アカハナカミキリ(カミキリムシ科):
オオハナウドの花にアカハナカミキリが来ていました。体長12~22ミリ。ピンぼけになりました。
サカハチチョウ(夏型):
別のオオハナウドの株では、サカハチチョウが熱心に吸蜜していました。
サカハチチョウ(逆八蝶):
山地の渓流沿いや樹林周辺で見られる小型のタテハチョウ。5~6月頃現れる春型の翅は、濃茶色地に赤みがかった複雑な帯が見られますが、夏型は、やや翅の紋様が異なり、濃茶色地に白の一文字模様で、イチモンジチョウを小さくしたような感じです。
地上によくとまり、白っぽい花にもよく集まります。幼虫の食草はコアカソ。
大きさ:(前翅長)20~25mm、出現時期:4~5月、7~8月の2化性。分布:日本各地。
ナガミノツルキケマン(ケシ科 キケマン属):
長い茎に緑がかった黄色の花が少しまばらな間隔で付いていました。よく見るとかわいい花で、姫川源流自然探勝園から湿原の遊歩道脇などで見る事ができました。
ナガミノツルキケマンは山地の林の中に生える1年草または越年草です。茎は1m以上にも長く伸び、這います。花は長さが約2cmですが、その長さの半分以上が距(きょ)です。
花期:晩夏~初秋。
(続く)
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