マルバツユクサ (→シマツユクサに訂正しました)
”丸くない葉”をつけた”マルバ”ツユクサが、堤防斜面の草地に群落をつくっていました。
少し離れた場所に普通のツユクサがやはり群生していましたが、その辺りでは両者が混生するような状況は見られませんでした。
マルバツユクサの特徴としては、まず第一に、名前のもとになった、葉は丸い、というか幅の広い卵形で、先は尖らず、また葉の縁は波打っていて、毛があるということです。
また花は、普通のツユクサに較べて小さく、花弁の形が異なり、淡いブルーで、大きな苞には毛が多く、中に花が2つ入っていることが多いことです。
(ただし今回観察した下の写真の個体では、苞にほとんど毛はありません)
そして、今回観察したものは、葉は丸くなく、苞にも特別毛が多いわけではなく、花の様子と茎の色を除けば、普通のツユクサと見た目は変わらない、というものでした。
それで、”マルバ”とするにはふさわしくない気がしますが、よくあるバリエーションということで、マルバツユクサ、としました。
余談ながら、たしかに”マルバ”ツユクサには、苞の中に2つの花がある個体が多く見られましたが、普通のツユクサでも、多くはありませんが、同じように2つの花がついている個体も簡単に見つかりました。
マルバツユクサ:
本種は熱帯アジアが原産の帰化植物で1年草。湿り気のある道端や草地などに生え、匍匐もしますが立ち上がると高さは30~60cmになります。
葉は卵形で互生し、縁が波打ちます。花期は7~10月、分布は本州の関東地方以西から南西諸島。
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2011.11.26追記:
遅ればせになりましたが、たまたま目にしたシマツユクサの記事(http://blog.goo.ne.jp/yukinioowaretaoze/e/e14dc68bf725e07c5f6656b246dbe58e)で、明らかな間違いをおかしていることに気がつきました。
ライターのなかなか様にお尋ねしたところ、ここに私がマルバツユクサとしたのはシマツユクサであると教えていただきました。
すでに関東地方にも分布の情報があるそうです。
”種(タネ)”の観察をすればなおはっきり分かる、とも教えていただきましたが、残念ながら今シーズンは生育地の除草作業も既に終わり、もう何もありません。
来シーズン同じところに生育が見られたら、あらためて観察してみたいと思います。
ここに間違いを訂正いたします。
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