変形菌:マメホコリの仲間
筑波山にぶらぶらハイキングに行きました。ぶらぶらのお目当ては変形菌サマとの巡り会いでした。が、しかし、初めに筑波山神社にお参りせず、お賽銭もあげないで素通りしてしまったのがいけなかったのか、あるいはちゃんとご挨拶してもダメだったのか、神様しかご存じないのですが、あまり成果はありませんでした。
それでも数種類の変形菌に出会うことができて良かった、といわなくてはなりません。神様ありがとうございました。
嬥女(かがい)の地跡では、"昔は良かったなぁ"と、よこしまなことをふと思ったり、足下の草にいたバッタの姿に目が行ったり、サルノコシカケに腰掛けそうになったりするたびに、今回のぶらぶら歩きは、こんなことをしている場合じゃない、と思いながら登山道から、はずれていきした。
林内に、巨大な倒木を見つけるたびにふらふらと沢筋の斜面に。
「そんなところに入り込んで、キノコがあるんですか」、と不審に思われた立派な登山者のおばさんに、背中から声をかけられて、「キノコ採りではありません、あのー」、とめんどくさくなったりして・・・こそこそ隠れるように、大きな倒木の陰にしゃがみ込みます。誰が見ても、不審者。
虫除けのスプレーを首筋から手にスプレーしても、汗臭いからヤブ蚊が飛んできます。薄暗いので懐中電灯をつけて、腐木の表面にそれらしい”物体”を見つけると、首からひもで吊り下げた虫眼鏡でのぞきます。
変形菌と確認できたら、写真に。
フツーの、コンパクトデジカメですから、専門家のような写真は撮れませんが、単なる物好きにとってはこれで十分なのです。
マメホコリの仲間:
一つの”マメ”(子嚢)の大きさは、大きいもので7mmほどでした。きれいな紫色です。
そこから登山道に戻り、大分登ったところで、またやはり沢筋に倒れ込んだ別の巨木に、濃紫色のマメホコリがたった一つ、見つかりました。
やはり大きさは10mm以下でした。
ルーペでのぞくと、”マメ”の表面は少しへこんでいて、すこし破れていました。
破れたところを、尖った枯れ葉の先で突っついて破ると、すごい勢いで、紫色の(中に詰まっていた胞子が飛び散る)けむり(ホコリ)が立ち上がります。これぞ変形菌!です。
”助手”がいれば、”ムラサキだちたるホコリのたなびく様子”も撮れたかも知れませんが、何しろ一人ですから。
沢筋に向かって倒れ、くの字に折れ曲がった巨木の、根元に近い方で見つかりました。
(次回記事、ムラサキホコリの仲間、に続きます)
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