ツノアオカメムシ、ウロコアシナガグモ
9月下旬、山地の道端で見かけた金緑色に光る、昆虫とクモです。
ツノアオカメムシ:
道端でその生涯を閉じていたツノアオカメムシです。
触覚は欠落し、脚は体の下に隠れていましたが、背に日光をあびて金緑色にかがやいていました。
はかないものです。
生きているときに触るととても臭いカメムシです。
臭い方が良かったかな。
ツノアオカメムシ:
体長 約20mm。体表に緑色の密な点刻があり、ざらついたように見える。光を受けると金緑色に光って美しい。
前胸背側角は幅広で尖っている。山地性のカメムシで、日中は広葉樹などの樹上に止まっているのを見かけることが多い。夜間は灯火にも飛来する。
ハルニレ、シラカバ、ミズナラ、ケヤキ、カエデ類、ミズキなどの汁を吸う。
出現期 4~9月。分布は北海道、本州、四国、九州。
ウロコアシナガグモ(雌):
日の当たる山道を歩いていました。
とても小さなクモですが、日当たりを動くと光を反射して胴体の編み目模様が金緑色の粒々のように光り、とてもきれいでしたので追っかけ写真撮り。
石やくぼみ等、光の陰を伝うように逃げていくので、なかなかうまく撮れませんでした。
長い脚の先部分はピントが合わずにうまく写っていません。
また目で見た時の、模様や粒々の光る色は、色飛びもして、表現されていません。
ウロコアシナガグモ:
大きさは、♀8mm、♂6mmほど 。眼は8個。全身が黄緑色の美しいクモ。胴体には編み目模様があり、うろこ状に見える。
光を受けて金緑色に輝いてきれい。街中の公園から、山間部の渓流まで、さまざまな環境で見られる。水平の円網を張る。
出現時期は5~9月、 分布は北海道、本州、四国、九州。
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PS.
今夜は栗名月、十三夜のお月見の日です。
昔から十三夜の夜は十五夜のお月見より、秋が深まった時期になるため晴れることが多かったようで、「十三夜に曇り無し」という言葉も残っていますが、今夜の当地は全天に薄雲、さらにだんだん濃い黒雲が広がってしまい、お月見にはあいにくの空模様になってしまいました。
それでも、午後8時過ぎ、カメラを持って暗闇の田んぼ道に。
雲の流れが速く、黒雲が過ぎて薄い雲にさしかかると、十三夜の月の周りに白い水蒸気のフレアが出ているような白い画像になりますが、ないよりましとシャッターを押して帰りました。
一番ましな画像を”記念”に掲載しました。
ウサギさんは忙しくてお留守のようでした。
ちなみに、こんなこともあろうかと、昨日(10/8)、午後6時頃、黄色い月が昇ったのを自宅前で撮っておいた画像です。
1日の差って結構あるものですね。
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