キツリフネとツリフネソウハオレタマゴフシ
再びツリフネソウです。
9月下旬、山地の林縁で、湿り気のある草地に並んで咲いていたツリフネソウとキツリフネを見かけました。秋が一気に深まってくるのです。
ツリフネソウはきれいでしたが、キツリフネのほうは、葉にたくさんの膨らみが出来ているのが目にとまりました。
ツリフネソウ:
距(きょ)と呼ばれる、花の後ろに伸びた管のような器官があり、くるりと巻いています。
もちろん”誰でも”OKと言うことはなく、長い口吻を持ったハチの種類だけしか利用できません。ただし、中には花に潜らず、横から穴を開けて蜜を失敬する”盗糖"者もいるようですが。
キツリフネ:
ツリフネソウと異なり、距(きょ)は垂れるだけで巻きません。
葉っぱに出来た膨らみは「ツリフネソウハオレタマゴフシ」が寄生して出来た虫こぶです。
葉の縁が”表側”に折りたたまれ、タマゴ状というよりタカラ貝のような形の袋状になっています。
その一つをとって指先で割ってみると結構堅いもので、中にツリフネソウコブアブラムシの有翅胎生虫と無翅胎生虫が入っていました。
キツリフネにとってはまさに迷惑なお邪魔虫、ということでしょう。
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