ツルマメ、ヤブマメ、ヤブツルアズキ
10月も最終日。いよいよ晩秋を迎えます。
この秋、散歩コース沿いの道端などに、毎年おなじみのツル性マメ科雑草が生えてきますが、変わり映えしないので、放置していたものを掲載しました。
(いずれも9月下旬から10月中旬撮影)
●ツルマメ(蔓豆)(マメ科ダイズ属):
草地や道端などに生育するツル性の1年草です。茎は長く伸びて繁茂します。茎は細いが強く、下向きの毛がたくさん生えています。
葉は3小葉からなり、小葉は狭卵形から被針形で、ヤブマメより細長い楕円形です。
全体に茶色い毛が密生し、ざらざらします。8月から10月にかけて淡紅紫色の小さな(5~8mm)蝶形花を数個つけます。
豆果は長さ2.5~3cmで表面に毛が生えており、小さな枝豆そのものです。
本種は大豆の原種ではないかと言われています。
花期は8~10月、分布は本州、四国、九州。
●ヤブマメ(藪豆)(マメ科ヤブマメ属):
林縁や、藪、道端などによく見られるツル性の一年草です。葉は3小葉で、一つの小葉は菱形をしています。夏から秋にかけて淡青色の蝶形花を数個かたまってつけます。
花後に茶色の毛が多い豆果ができます。なお本種の特徴は、地中にも花を付ける変わった特性があり、豆果もできることです。
花期は9~10月、分布は日本各地。
●ヤブツルアズキ(藪蔓小豆)(マメ科ササゲ属):
野原や道端などに生えるツル状の1年草で、長く伸びる茎には黄褐色のあらい毛があります。
葉は互生し、3出複葉。小葉は卵形~狭卵形で長さ3~10cm、全縁~浅く3裂、両面に黄褐色の長い毛があります。
葉の脇から総状花序をだし、淡黄色の花をつけます。中央の竜骨弁はねじれ、左の翼弁がかぶさり、右の翼弁は竜骨弁を抱くようにつきでます。
豆果は線形で毛はなく、6~14個の種子ができます。なお、よく似た仲間にノアズキがあります。
花期は8~10月、分布は本州、四国、九州。
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