山地のガ①クスサン、キリバエダシャク、シロシタバ、ノンネマイマイ、カシワマイマイ
標高1000mほどの山間地にある建物の常夜灯に集まって、そのまま日中も壁などに張りついていたガです。
10種類前後いたようです。やはり山地です。名前の分からないものもいますが2回に分けて記録しました。
クスサン:
ヤママユガ科
褐色の翅をもつ大型のガ。下翅に大きな目玉模様がありますが、この写真では上翅に隠れて見えません。
大きさ(開張)100~130 mm。
成虫出現時期 9~10月に羽化して成虫になる。夜間、照明に集まる。
分布 日本各地
幼虫はクリ、クヌギ、コナラ、サクラ、ウメ、イチョウ、クスノキなど様々な樹木の葉を食害する。年1回の発生。卵で越冬し、幼虫は4~7月に出現する。
終齢幼虫は体長80mmにも及ぶ青白色の大型のケムシで、白色の長い毛がある。7月前半頃に楕円形の固い網目の繭を作って蛹になる。
キリバエダシャク:
キリバエダシャクシャクガ科
大きさ(開張)37~49mm。オレンジ色が目立ちます。
成虫出現時期 7~10月
分布 日本各地
幼虫はミズナラ、ニレ、サクラ、リンゴ、マメザクラ等の葉を食べる。
シロシタバ:
ヤガ科
大きさ(開張) 95~105mmで大型のガ。側壁の高いところに張りついていました。
成虫出現時期 7~10月
分布 日本各地
個体数が減少している地域もあります。各地レッドデータブック:大阪府:絶滅危惧II類、高知県:準絶滅危惧、佐賀県:情報不足、の指定。
幼虫はウワミズザクラ、イヌザクラなどを食害する。
ノンネマイマイ(♂):
ドクガ科
大きさ(開張) ♂37~42、 ♀41~52mm。
;成虫出現時期 7~9月
分布 日本各地
幼虫はクヌギ、シラカバ、ブナ、カラマツなどを食害する。
なお、「ノンネ」はドイツ語の「Nonne」で尼僧または修道女の意、本種はヨーロッパではこの名で呼ばれている、とのこと。
カシワマイマイ(♂):
ドクガ科
大きさ (開張)40(♂)~90mm(♀) オスとメスで、大きさや色彩に違いがあるガ。
オスは、開張40~50mm、灰褐色に黒紋が散りばめられているが明暗の色彩変異が大きい。
メスは、開張85mm前後、白っぽくて、黒色の波形模様がある。灯火に飛来する。
出現時期 7~9月
分布 日本各地
幼虫は、クヌギ、ナラ、リンゴ、ハゼ、ケヤキなどの葉を食べる。
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