変形菌:ツノホコリ、タマツノホコリの仲間
筑波山ぶらぶら歩きで、林地にある大きな腐倒木上に形成された白色の子実体の群生を見つけました。
ツノホコリの仲間です。
ツノホコリは初夏から秋、腐った木の上で最も普通に見られる変形菌の一つですが、乾燥標本で新鮮な子実体の形態を保存することが難しい種類です。
ツノホコリ科にはツノホコリ属(Ceratiomyxa)のみが含まれています。子実体は”円柱状”、”樹状”、”蜂の巣状の球形”などで、柄はあったり、なかったりです。
高性能の顕微鏡でなければ分かりませんが、子実体の表面は小さい網目状に区分され,区画の中央部から1本の細長い柄を生じ、先端に無色の外生胞子を1個付けます。
下の写真のレベルでは無理で、よく分かりませんが、何となくソーメンの表面に毛が生えた感じが観察されました。
この類を原生粘菌の仲間とする見解もあります。
なお子実体が蜂の巣状球形のタイプのものはタマツノホコリとして、変種または独立種として扱われることがあります。
生活環は完全には解明されていないそうです。
タマツノホコリ:
ツノホコリ科ツノホコリ属。
子実体が「蜂の巣状の球形」のタイプが、同じ腐木の表面に見つかりました。
見ると、気味悪いと感じる人もあれば、きれいと感ずる人もあるかと思います。
直径7mmほどの丸いものがありましたが、トトロの森の”真っ黒クロスケ”のイメージモデルでしょうか。
変形菌は、動物、植物、そのいずれの枠にも収まり切らない不思議さから、素人にとっても興味が尽きない生き物です。
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