イケマ
イケマが山地斜面に生えていました。花後に、まだ熟していない袋果が目立ちました。多くは他の植物に絡みついて立ち上がっていましたが、絡みつくものがない時は地面を這うように絡まっています。
葉や茎を傷つけるとガガイモ同様、すぐに白い乳汁が出ます。汁液にはシナンコトキシンなどが含まれているので有害です。
イケマの未熟な果実(袋果)です。
ガガイモと比べるとかなりスリムです。
一つ割ってみると、ガガイモとそっくりに種髪の種がたたみ込まれていました。
完熟すると縦に割れて、種髪の種が次々に飛び出していきます。機会があれば、完熟して飛び出してくるところを見たいものです。
イケマ:ガガイモ科、カモメヅル属
山地、山すそ等に生えるつる性の多年草。
根は太く大きく、浅く枝分かれして肥大、茎は数本束生して、他の植物などにからみついて生長します。
葉は、長さ5~15cm、幅4~10cmで対生、心臓形で先端は尖り、縁はなめらか。
花は7~8月、葉脇からでた柄に白い小花を数十個、球形につけます。花冠は5片に深裂します。(2009.9.1記事画像再掲)
果実は、ガガイモの袋果より一回り小さく細長い袋果で、長さ8~10cm、幅1cmくらい。また、種子はガガイモのように種髪があり、風で飛んで行きます。
なお根茎にはアルカロイドが含まれていて有毒ですので、囓ってはイケマせん。
分布は日本各地。
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