アレチウリ
アレチウリ(ウリ科 アレチウリ属):
10月初めに所用で訪れた関西地方で、河川堤防の草地斜面を広い範囲で覆う姿を見て驚きましたが、関東でも荒れ地などにはびこっているのを見かけます。
アレチウリは1年草の大型ツル植物で、北アメリカ原産の帰化植物です。
穀物に混じって入って来たとされ、1952年静岡、清水港で発見されたのを皮切りに、瞬く間に青森以南の全国に広がったということです。
蔓の生育はきわめて旺盛で数メートル以上に伸びていき、大人の手のひらよりも大きな卵心形の葉を多数つけて、河川敷や荒れ地、耕作放棄地などを一面に覆い尽くすため、もともとあった生態系の植物を枯れ死させて生態系を狂わせるとして、駆除すべき「特定外来生物」に指定されています。
植物体に触れると葉や茎は著しくざらつきます。
花には雄花と雌花があり、白緑色の星形の花を開くのが雄花で、
秋に、大きな葉裏に隠れるように、クス玉状に多数の果実をつけますが、(上から)見下ろすと目立ちません。
果実は球形で、触ると痛い剛毛がたくさん生えています。
中にカボチャの種のような大きな種が入っています。発芽率は高いそうです。
冬には枯死しますが、枯れた茎が絡みついたところに残り、見苦しいです。
困ったものです。
花期は8~11月、分布は本州以南。
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