ガガイモの袋果(2012/1)
毎年、ヨシが生い茂るフィールドに夏季、たくさんのガガイモが繁茂して、秋には大きな袋果をつけ、冬には開裂して中から大量の綿毛の種(種髪のたね)を飛ばしていました。
ところが今期は、袋果が開裂する前にヨシ原の”徹底した除草作業”が実施されたため、これまでたくさん見られたところにも全く見つけることが出来ませんでした。
そして正月明けの晴天のある日、行政区域としては隣市になる場所の調節池端に、偶然刈り残されたわずかの枯れヨシ叢があり、その傍までいった時、足下に綿毛の残った袋果があるのを見つけました。
それまでにかなり強い風の吹く日が続いていましたので、枯れヨシの上部に巻き付いていた袋果の種髪のたねは完全に飛び去っていて、”船”だけが残っているものが目立ちましたが、
少数ながら、人為的にはどうしても出来ないだろうと思うような自然の造形美を作っている袋果も残っていました。(画像はクリックで拡大します)
幸運なタイミングだったようで、その数日後にはすべて飛び去っていました。毎年目にするガガイモの袋果/種髪ですが、見飽きることはありません。
なお、よく似た種髪の付いた種にはイケマ、テイカカズラ、キジョランなどがあります。
| 固定リンク
「植物」カテゴリの記事
- ヤマアジサイ開花、ナミテントウなど(2021.05.27)
- ヘメロカリス開花/ 明日(5/26)は皆既月食(2021.05.25)
- フヨウの葉を巻くハマキガ幼虫と成虫(ワタノメイガ)(2021.05.22)
- クロネハイイロヒメハマキ(成虫/幼虫)(2021.05.21)
- バラシロヒメハマキ/不明のハモグリガ幼虫(2021.05.14)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
晩秋の山地で綿毛の種を大量に飛ばす植物の代表格は、蔓性のセンニンソウか仲間のボタンヅルでしょうか。
達沢山への山道にも山肌の樹木に真っ白くなるほどにに絡みついていたと思います。
風に乗って飛ぶときには経験されたような情景になるかも知れません。
投稿: クロメダカ | 2012年1月13日 (金) 21時54分
逆光に煌めきながら「綿毛状」の浮遊物が次から次へと流れてくるのに見とれて歩いていると、林道分岐を見落として道を間違った事がありました。ガガイモかどうかは判りませんが、幻想的な情景でした。
ブログに何度かアップされていますが、たしかに自然の造形の美ですね。妖精のようでもあり、あるいは小神人のようでもあり・・・自然には八百万の神が宿るとは、純粋な素朴な心で接した時に感じるものかもしれません。
「自然は観察するもよし、感ずるもよし!」
投稿: ハクナマタタ | 2012年1月13日 (金) 14時02分