スカシタゴボウのロゼット葉
【ロゼット(rosette)】という用語は本来、バラの花の形を表現するものですが、冬期に植物の葉(根生葉)が地面に貼り付き、また光を受けられるように放射状/円盤状に広がった様子をロゼット葉と呼んでいます。
特に前年の終わりに発芽して冬を越し、春になるとその中央から茎が伸びて成長をはじめ、他の雑草に先駆けて地面を占拠する”越年草(2年草)”には、ロゼット葉をつける種類が多くあります。
芽生えからロゼット葉が展開していく過程で様子が大きく変わるもの(例えばナズナ)などもあって、途中では植物名の判断に困るものもあります。
毎年のくりかえしで新鮮味がありませんが、冬のたんぼ道ではブログ記事になりそうな素材が少ない時の、ワン・パターンながら“お助け"素材です。
しばらく順不同で連載します。ロゼットではない単なる”芽生え”も含みます。
スカシタゴボウ(越年草):
田んぼ道の方々に整った形のロゼットがありました。
周辺には、草姿が乱れ、短角果もついたまま、枯れ残っている古株もありました。
初めはあんなにきちんとしたよい子だったのに、大きくなったら乱れてしまって・・・同じお方とは思えません。
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コメント
すみません、返事遅れました。雑草の芽生えから幼植物、そして成長した株になる過程を図説した植物図鑑は少なくて,(隣町の図書館にあるのですが),成長の過程で大きく変化するタイプの雑草は名前を知ろうとすると本当に素人泣かせです。それにしても植物の生存戦略、よく出来ていると感心させられます。
そんな雑草のロゼットが分かってもしょうがないな,と思いつつ,調べるだけで時間がつぶれて,暇人にはそれでいいのかも知れません。
フキノトウとう、雪の間からのぞく姿が絵になるのですが,当地ではもうすぐ農家の畑の黒土や畦に顔をのぞかせるようになりますが、風情としては今一歩ですね。
投稿: クロメダカ | 2012年1月26日 (木) 23時26分
冬の田んぼ道・・・逆にめったに歩かないので私には新鮮です。いろいろな発見あって楽しいですね。
もうフキノトウも出てくる頃でしょうか。
投稿: kin | 2012年1月21日 (土) 19時34分