ネコヤナギ
穏やかに晴れた陽射しに確実な春を感じた一日。
用水路沿いに自生したネコヤナギが小豆色をした冬のコート(芽鱗)を脱いで“白い猫の毛”を輝かせていました。もう春~!っと。
ネコヤナギの芽鱗は合わせ目のない一枚の袋のようになっていて、セーターを脱ぐようにすっぽりと抜け落ちていきます。
芽鱗を半分脱いだ冬芽からは綿毛に包まれた花芽が顔を出していました。
子猫の和毛(にこげ)の中に、紅い葯と黄色い花粉が透けて見えるので、この花序は雄花のようです。
ネコヤナギ(ヤナギ科):
ネコヤナギは雌雄異株。花期は 3~4月、分布は日本各地。
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コメント
kinさんコメントありがとうございます。正直、最初に目が行ったのは、ネコヤナギの冬芽ではなく、大きく伸びた自生株の枝に、何か鳥の巣みたいなものがくっついていたので、何だろうと行ってみたら、蜂の巣だったのです。
しょうがないな、とついでに動き出した冬芽をアップで撮って載せました。
投稿: クロメダカ | 2012年2月21日 (火) 17時47分
Oさん、コメントありがとうございます。ネコヤナギ、昔は河川敷にたくさん生えていて、春を告げる、しかし特別興味を惹く存在ではありませんでした。
昨今、住まいの近くのフィールドでは自生のものはほとんど見かけられず、公園や公共施設のお庭などには、生け花素材としても見栄えの良い園芸品種が植栽されているようです。世の中変わりますね。
投稿: クロメダカ | 2012年2月21日 (火) 17時38分
なんだかんだ言っても確実に春は来ているのですね。
ネコヤナギ晴天の下、とても柔らかくて優しさが
漂っていますね。
こんなにじっくりと見たことなかったです。
投稿: kin | 2012年2月21日 (火) 17時35分
ネコヤナギの白い猫の毛って花穂だったんですね! 葯や花粉も初めて教えていただきました。さらに、芽鱗が単片であるとか、ネコヤナギが雌雄異株であるとか、初めて知りました。 子供の頃は、田んぼの用水路の岸辺にはなやぐ白い穂に本当の春の到来を感じたものですが、何にも知らなかったということですねえ。
投稿: Oさん | 2012年2月21日 (火) 10時56分