宇宙に仲間はいるのかⅢ
昨日(3/20)行われた、大学共同利用機関法人 自然科学研究機構主催 第12回シンポジウム 「知的生命の可能性 宇宙に仲間はいるのかIII」に参加してきました。シリーズ3回目です。(2回目は不参加でした。)
今は大昔の子供の頃、確かに、タコのような姿の火星人がいたのですが・・・、今はいないようです。
そして科学レベルも比較にならないほど進んだ現時点では、加速的膨張を続けているという宇宙空間に、ハビタブルな地球とよく似た天体が50数個発見され報告されています。
さて、今回の報告では、”いる”というお話になったのでしょうか。
【プログラム】
●導入 10:00~10:05
・機構長挨拶:
佐藤勝彦(自然科学研究機構・機構長)
・趣旨説明 シンポジウム全体の趣旨説明:
岡田泰伸(自然科学研究機構・理事、生理学研究所・所長)
●講演パート1 10:20~11:50
最近の成果と知見に基づいた天文学からの問いかけ
司会:岡田泰伸(自然科学研究機構・理事、生理学研究所・所長)
・地球型惑星の頻度とドレーク方程式:
田村元秀(国立天文台・准教授)
・地球型惑星におけるバイオマーカー:
藤井友香(東京大学大学院理学系研究科・博士課程)
・知的生命探査※SETIと※※SKA時代への期待:
平林 久(JAXA・名誉教授)
●昼休み(70分)
●講演パート2 13:00~14:10
地球における知的生命とその進化
司会:観山正見(自然科学研究機構・理事、国立天文台・台長)
・地球上で脳はどうやって進化したのか―散在神経系から集中神経系への移行過程:
阿形清和(京都大学・教授)
・生物のコミュニケーションの進化について―人類学的立場から:
斎藤成也(国立遺伝学研究所・教授)
●休憩(20分)
●講演パート3 14:30~16:15
地球における知るとは何か、コミュニケーションとは何か
司会:岡田清孝(自然科学研究機構・理事、基礎生物学研究所・所長)
・知性と環境~感覚・知覚の「シェアド・リアリティ」をめぐって:
下條信輔(カリフォルニア工科大学・教授)
・社会知:脳機能イメージング手法を用いたヒトの社会能力の解明:
定藤規弘(生理学研究所・教授)
・地球外知的生命体は自身の脳の解読と制御はできるのか?:
川人光男(国際電気通信基礎技術研究所 脳情報通信総合研究所・所長、ATRフェロー)
●休憩(15分)
●パネルディスカッション 16:30~17:10
地球外知的生命探査における天文学・生物学・脳科学の役割
・司会:立花 隆
佐藤勝彦、岡田泰伸、鳴沢真也(兵庫県立西はりま天文台・主任研究員)、斎藤成也、下條信輔、川人光男
●閉会 17:10~17:20
閉会の挨拶
観山正見(自然科学研究機構・理事、国立天文台・台長)
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参加された大勢の若手研究者や学生、また特に一般人に向けて、広い範囲にわたる先端科学研究の専門家が、難しいテーマを出来るだけわかりやすくと、つとめて話されたのですが、なお、理解能力が遠く及ばない身にはやはり難しいことに変わりありませんでした。
『宇宙に知的生命体の仲間は、いる、可能性は、否定できない、いや、いない、ただ非存在の証明もまた難しい』。
現時点では、「いまこの地球上に生きている我々人類が、当面、”唯一の宇宙人”としての覚悟を持って、この地球文明を継続していく存在であり続けなければならない」、というパネルディスカッションまとめの辞に深くうなずいたことでした。
※※SKA:世界最大級の電波望遠鏡計画、スクエア・キロメートル・アレー(Square Kilometre Array)http://www.skatelescope.org/
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コメント
数百億光年も遠くではなく、身近に火星人、イヤ化石人もいれば、通信不能な宇宙人もいっぱいいませんか。それで十分。
大人も科学の勉強しなくっちゃねえ。間に合わないけれど。
投稿: クロメダカ | 2012年3月21日 (水) 20時04分
知的生命体の非存在証明と、原発安全証明は、どちらがより困難なのでしょうか?・・・比較するまでもないですが、その答えを自分の生きていている間には明確になって欲しくない気分です。
投稿: ハクナマタタ | 2012年3月21日 (水) 11時03分