キリウジガガンボ
キリウジガガンボ(切蛆ガガンボ):
日中、自宅の外構壁にくっついていました。近くで普通に見かけるガガンボです。(画像はクリックで拡大します)
幼虫の頃はウジ虫を半分に切ったような姿をしていることから "キリウジ"の名前。
成虫はこれから田んぼ地域でも時々見られるようになりますが、その幼虫は水稲の育苗箱の底から内部へ侵入して根を食害したり、また苗代期に早苗の根を食べたりする稲作の害虫です。
よく見ると、胸からヤジロベエの足のようなものが左右に出ています。
これは同じ双翅目仲間のハエ、カ、アブの後翅が退化したもので、平均棍(へいきんこん)という器官です。
その機能について、以前は、飛ぶ時に物理的にバランスを取るものと考えられていましたが、最近は、その振動により角速度を検出する感覚器と考えられ、これを除去すると飛べなくなるのだそうです。(参照:Wikipedia平均棍)
キリウジガガンボ(双翅目(ハエ目)ガガンボ科):
大きさ:体長15~18mm、翅長18~20mm、(幼虫は稲、麦の根を食害する。)成虫は花の蜜などを食べる。生息地は畑、田んぼなど。
出現時期は3~11月、 分布は本州、四国、九州。
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