ナズナとイヌナズナ
ナズナ(ペンペングサ):
ありとあらゆる所に生えて知らない人のない春の七草の一つ。今頃は休耕農地などを一面に覆い尽くしている光景も見られます。
ここまでくると,春の七草として親しむ,という風情は通り越していますが。白色4弁花を総状に付け、ハート型の果実もいっぱい付いています。
イヌナズナ:
出かけた先で、草刈りが終わった後の堤防に黄色い花をつけた数株の塊をみつけました。一見ナズナに似ていますが、
そして「都市化を嫌う草」といわれ、人の活動による攪乱に伴って,少しずつその数を減らしているとされています。
確かに近郊では一度も見たことがありませんが、里地に行けばまだ普通に見られます。
葉はへら状長楕円形で毛が密生しているため白緑色にみえます。春から初夏にかけて花茎が立ち上がり、黄色い4弁花が総状に付きます。
花後に長楕円形の果実をたくさんつけます。果実表面にも,ルーペで観察すると短毛が密生しています。
ナズナに似ているのに食用にもならず、役に立たないので、頭に”動物”の名を冠して「犬薺」の名前です。
イヌガラシ、イヌゴマ、イヌビエ、イヌムギ、イヌザンショと、枚挙にいとまがありませんが、これでは世の多くの有能なお役立ちワンちゃんにあまりに失礼と思うのですが、そこは人間の勝手で・・・
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