ダイサギ、アオサギ
白鷺の仲間では最大で、体長およそ90cmのダイサギ。同じ所にチュウサギ、コサギが整列していれば見分けがつきますが、単独でやってきたダイサギについては、今まで、それらしい個体を見かけることがあっても判断が出来ませんでした。
季節によって婚姻色が現れたり、くちばしの色が変わったりして素人にはさらにわかりにくくなります。
4月初旬、用水路の枯れたアシの傍に、長く伸びたレースのような飾り羽根をなびかせてたたずむ1羽のサギの姿がありました。
.写真を撮って帰ってから図鑑など首っ引きで調べて見て、今回は繁殖期を迎えたダイサギではないかと判断したものです。
クチバシは繁殖期の春から初夏にかけて黒く(それ以外の時期では黄色です)、また(繁殖期には)胸や背中に長く白い飾り羽が生えています。(写真はクリックで拡大します)
口角(嘴の合わせ目のライン)は眼の後方まで延びていて、(チュウサギは目の下まで)、目先に緑色のかかった婚姻色が現れていること、また踵(かかと)から上の部分が赤くなっていること、等の特徴が見られました。
(なお、トリの足ですが、肢(あし)は上から腿(もも)、膝(ひざ)、脛(すね)、踵(かかと)、ふ蹠(ふし)、そして趾(あしゆび:第1趾~第4趾)という構造順で、腿のように見える部分は実は脛で、足の折れ曲がる部分は人間でいうと踵にあたります。本当の腿や膝というのは、羽に隠れて見えていません。)
(参考:http://www3.famille.ne.jp/~ochi/kaisetsu-01/05-te-ashi.html )
日本では夏鳥(チュウダイサギ)、または冬鳥(オオダイサギ)2種類の亜種ダイサギが観察されるため、渡り鳥ではあるものの、ほぼ通年、見ることが出来ます。
写真の個体がいずれなのかは分かりません。
アオサギ:
年中おなじみで、田んぼや池端にボーッと突っ立っている姿を見かけます。日本で見られるサギ仲間では最大で、体長約93cm。
あまり青くはありませんが、たまたま飛び立つときに羽色が青く写りましたので掲載しました。
アオサギは北海道で夏鳥、本州・四国で留鳥、 九州では冬鳥。
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