マツバウンラン
マツバウンラン(ゴマノハグサ科ウンラン属):
ご近所で、更地になった日当たりの良い宅地跡に、雑草に混じってマツバウンランが群生していました。
街中の公園芝地にぽつんぽつんと生えているのは見たことがありますが、これほどの群生を見かけるのは初めてです。
マツバウンランはアメリカ原産の帰化植物で、1年草または2年草。生育期に日陰になるような大型の植物が少ない造成地やグランドの端など、また公園の芝地などにしばしば群生するようです。
手前にある一株を引っぱると、茎は丈夫で、いとも簡単に根元から抜けました。ごく浅い根張りのヒゲ根があるだけでした。これなら草取りは簡単です。全長約30cmほどでした。
小さな肉厚の葉をつけて地表を這う株には不釣り合いに長い花茎(20~60cm)を、春に立ち上げ、花茎の下の方には松葉に例えられる幅1~2mmの細長い葉をまばらにつけ付け、上部に薄紫色で距のあるちいさな花をつけます。
地面を這う小さな葉でもやっていけるのは、秋から春までの間に日陰をつくるような競合植物が存在せず、十分に日光が当たる場所を生育地としていることを示しています。
花期は4~5月、分布(帰化地)は本州、四国、九州。
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