イチモンジカメムシ、ウズラカメムシ、ナガメ、ホソヘリカメムシ、クサギカメムシ
5月のフィールドや自宅に飛んでくる、ありふれたカメムシ。”ヘッコキ虫”に懲りもせず。
イチモンジカメムシ:
体長10mmほど。全体は淡い緑色で黒点が密に散らばっています。前胸部背に一文字の模様があるのでこの名前です。
模様の色は、♀は白色~黄白で、♂は淡い紅色だそうで、写真では少し赤く見えますから♂でしょうか。大豆の害虫ということです。
ウズラカメムシ:
体長9mmほど。全体は褐色で、頭部先から前翅中央に2本の淡い褐色条があります。またその間は濃い褐色で、中央に細く淡い線があります。
頭部が三角形で大きく、先が尖って下向きで、どこかウズラのような印象を与えることから付いた名前です。
年2回発生し、成虫で越冬します。イネ科の雑草の汁を吸います。
ナガメ:
体長8~9mm。黒地に橙色から赤色で、漆塗りの面の様な模様が目立ちます。菜の花など、アブラナ科の植物について汁を吸っています。
今頃一番多く目に付きます。
ホソヘリカメムシ:
体長16mmほど。後肢腿節のガニ股が特徴です。幼虫,成虫共に稲類や豆類などの汁を吸います。特にインゲン、大豆につく害虫です。
クサギカメムシ:
塀に飛んできました。平地でも山地でも普通に見られるかめむしです。模様がありますが、全体としては暗褐色で、体長は15mmほどです。年1~2回の発生を繰り返します。
成虫は特に多食性で、幅広い植物につき、ダイズなどの豆類や、ナシ、カキ、ミカン、モモ、リンゴなどの果実を吸汁する害虫です。
また成虫越冬の際に人家に入り込むことがあり、指でつまんだりするとその悪臭は強烈でひどい目に遭う衛生害虫の代表格。
なお幼虫はマツ、イチイ、スギ、サクラ、キリなど樹木につき、果実にはつきません。分布は日本各地。
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