コツバメ
5月中旬、山地林縁で小さな茶色のシジミチョウが草の上で、陽に向かって翅は閉じたまま、体を斜めにして止まっているのを見かけました。
コツバメでした。翅を開く気配は全くありませんでしたので、写真はこの1枚しか撮れませんでした。(画像はクリックで拡大します)
コツバメ(シジミチョウ科):
大きさ(前翅長)約14mm。春まだ浅い3月頃に飛び始め、6月上旬には姿を消すという、短い季節だけ姿を見せる蝶で、個体数も地域によっては少なくて、観察の機会は多くはありません。
他のシジミチョウと異なり、静止時には陽光に向かってもほとんど翅は閉じたままです。胴体は毛深く、雌雄とも翅裏の色は茶色ですが、翅表は♂渋い群青色、♀明るい水色という地味な色合いです。
雑木林の周辺に生息し、敏速に飛翔します。飛び続けることはなく、すぐに草の葉や地面にとまり、春の陽を十分に受けるために、太陽に向けて体を倒していることが多いのです。
表翅色の観察ですが、静止時にはまず翅を開くことはなく、さりとて敏速に飛翔中の翅表を撮影することは素人には至難の業で、なかなか記録は取れません。
幼虫は、アセビやツツジ類などの花やつぼみを食べます。
蛹で越冬します。成虫の出現時期は3~6月上旬頃まで 、分布は日本各地。
| 固定リンク
「昆虫」カテゴリの記事
- ヤマアジサイ開花、ナミテントウなど(2021.05.27)
- ヨトウガの卵( バラの葉裏に)(2021.05.23)
- フヨウの葉を巻くハマキガ幼虫と成虫(ワタノメイガ)(2021.05.22)
- クロネハイイロヒメハマキ(成虫/幼虫)(2021.05.21)
- フタテンアツバ、不明のガ、アカハラゴマダラヒトリ(2021.05.20)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント