メイストームとキジ
若かりし頃、よく聞きました。3月の風(March wind)は4月の雨(April shower)をもたらし、それは5月の花(May flower)を誘い、そして6月の花嫁(June bride)を連れてくる、と。欧米でよく知られている「ことわざ」だそうですが。
四季の中で一番“まばゆい”季節、だったのです。
今、「メイストーム」、和製英語だそうですが、お天気用語で、その名の通り4月後半から5月頃にかけて、主に温帯低気圧が急速に台風並みに発達して、各地で天気が大荒れになる気象現象のことで、すでにこれまでにも大きな災害記録があります。
この5月は、初旬、ゴールデンウイークの最中から大雨、強風、そして続いた雷雨、突風、竜巻と、まさに予想以上の”メイストーム”のせいで、各方面に大きな事故・災害が発生しました。
子供の頃は、特に竜巻なんて、大陸の砂漠や大草原で発生するものとしか思っていませんでしたが、現代は”スーパーセル”の発生などと昔は経験しなかった大自然の変化に対して、あらためて謙虚に目を向けないといけない状況になっているのですね。
人は当然のこと、自然に暮らす生き物にとっても影響は大きいに違いありません。当地で大荒れの天気になった去る5月3日~今日まで、散歩コースにある調節池の風景です。
大雨でも、災害防止について期待されたとおりに機能していることもわかった光景です。
平常時の水位で形成された草原で暮らしていたキジも、“想定外の”出水“で、生活環境が破壊されびっくりしたことでしょう。しかし、すぐに遠くに引っ越しはしないで、近くで仮住まいしている気配でした。
(すぐ下の写真で、画面右上の、水中に出ている川柳の木は、通常の水位では草原に生えているものです)
人の気配を察して草むらに座り込んでは見たものの、あまりにも間近だったため、やはり危険と感じたのでしょう、飛び立ちました。
時間差を置いて、雄1、雌2羽が飛び立ちました。あまり高くは飛びませんが、それでも、どこまで逃げようかと迷走のカーブを見せながら100メートル以上は飛んで、また堤防の草むらに降りたようです。
なお、その後も、まだ水が引かない草地の縄張りで暮らしているようです。
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