キジ
♪夏も近づく八十八夜 野にも山にも若葉が茂る ~と、唱歌『茶摘み』に歌われた八十八夜は、立春から数えて88日目で、閏年の今年は5月1日。
緑の薫風が爽やかな季節のはじまりです。
再度、登場の、狩猟鳥で国鳥のキジです。
春先から、堤防の草叢、また田んぼの水路に伸びた雑草づたいに、雄キジの”ケーン”という鳴き声が聞こえてきます。
今時は居場所を告げて縄張り宣言とともにメスを呼ぶ声のようです。雉も鳴かずば撃たれまいに、ですが・・・
草地でばったり出くわしたキジです。草むらにしゃがみ込んで様子を伺い、危険ではないと見ると、やおら立ち上がり、飛び立たないで、まだ体を隠すことが出来るほど雑草が伸びていない草地を、驚くほどの速さで走り抜けて、100mほど先の物陰に姿を隠して行きました。
時には重そうに弧を描いて飛んで逃げるのを見ることもありますが、飛ぶのは苦手で短距離しか飛びません。
地上を走るのは得意で、時々スピードダウンはしますが、瞬間時速およそ30km位は出せるそうです。
別の日、田植えが始まった水田地域の中を流れる水路の草地から”ケーン”という声が繰り返し聞こえました。
声のする方に雄キジがいました。どうやら草むらに雌キジがいるらしいのですが分かりません。
鳴いた後で翼を広げて打ち振るわせ、ドドドと音がする「ほろ打ち」。求愛行動の1種といわれる羽を打ち振るわせる行動です。(写真中、後ろ向き)
残念ながら何事も起こらず、しばらくそこでうろうろしてから草むらに消えていきました。
さらにまた別の日の別の場所、ケヤキの植樹が大木になった休耕地で。例によって”ケン、ケーン”という声。
伸びだした草に隠れるように、様子を窺う姿がありました。
稲が、身を隠すのに十分な大きさに伸びる頃には、田んぼで小キジを連れた母キジ親子の姿を見ることがあります。
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