ネコハエトリ(♀)、カタオカハエトリ?、マミジロハエトリ他ハエトリグモの仲間
ネコハエトリ(♀)(ハエトリグモ科):
晴れた日、窓外の、近くにある竹竿の上を時々ぴょんと跳びながら歩いている“ネコちゃん”を窓越しに見かけました(写真上2枚)。大きさは8mmほど。
ネコハエトリは日本全国に分布し、最も普通に見られる徘徊性のハエトリグモの仲間です。
狭い庭に網を張って、通るたびに邪魔になるクモと違って、ネコちゃんは、巣を張らないで、あちこち歩きまわってエサをさがし、庭にやってくるハエなどの小虫をとらえて食べてくれる働き者です。(写真下2枚)
エサを探しているネコハエトリは、チョコチョコと歩き回り、時々ピョン、とジャンプして移動していきます。
とても目がよくて、カメラを向けると、すぐにこちらを向きました。窓越しに撮影したお姿です。
正面から顔だけ見つめると、三角髭をはやしたヒゲもじゃの爺さん風ですが、ひときわ目立つ1対の前中眼は、まるで双眼鏡でのぞいているようで、何となく愛嬌があります。
なお、クモの体は「頭胸部」と「腹部」の2つの部分からなり、8個の単眼(6個や4個のものもいる)と、4対の肢(あし)、また肢が変化した触肢(しょくし)をもっています。
触肢は、昆虫の触角、カニのハサミにあたります。そして昆虫のような胸部、触角、複眼はありませんので、昆虫とは別の分類になっています。
カタオカハエトリ?(ハエトリグモ科):
こちらはヒシバッタが住んでいる草地にいたクモです。大きさは約4mmで、オレンジ色の歩脚がきれいでよく目立つ、小さなハエトリグモの仲間です。
図鑑の「カタオカハエトリ」(ハエトリグモ科)によく似ていましたのでカタオカ、としましたが、確かではありません。
近づくと、時々、先が黒い第一歩脚をバンザイ!するように広げ、黄色い毛の生えた触肢をふるわせながら、獲物を誘うのか、あるいは威嚇するかのような行動を取ります。
ハエトリグモの仲間は、近寄るとこのバンザイ姿勢を良く見せます。
マミジロハエトリ(ハエトリグモ科);その他不明のハエトリグモ仲間:
5月の草むらにいました。
マミジロハエトリは、草や木の葉の上、また倒木の上などに普通に見かける体長6~8mmほどの徘徊性のクモで、やはり網を張らずに歩き回って小虫などの獲物を捕らえています。
触肢の先が丸く白色で、目の上に白い帯がある特徴から♂のようです。
真ん中の個体は庭にいたものですが、1枚しか撮れず、はっきりしませんがアオオビハエトリかも知れません。
写真下の個体の名前はわかりませんでした。
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