ノミバッタ(そのⅠ)
梅雨の合間、掃除をしていた駐車場の片隅に何か鈍色に光るゴミ粒のようなものが跳ねました。
しゃがみ込んで見るとノミバッタでした。濡れたコンクリート床にいると目立たないので気がつきません。そーっと近寄って1枚。
もう一枚と寄ったところで日射しの道路にピンと飛びました。そこを、立ったまま、上から1枚。
アングルを変えて撮ろうと動いたら、ピンと跳ねて視界から消えてしまい、それきりです。写真に撮れたのは初めてです。
ノミバッタ:
体長5mmほどの小さなバッタ。ノミバッタ科の昆虫はバッタ類やヒシバッタ類に近縁なグループです。
日本ではノミバッタ1種だけです。全体は金属光沢のある銅褐色で、ずん胴の砲弾型をしています。
頭部は体に比べて大きく、触角は糸状で短いものです。翅は短く飛ぶことはできませんが、危険が近づくと発達した後肢で、跳びはねて一瞬に視界から消えてしまいます。
後肢の腿節は太く、丸い関節も頑強なばね仕掛けのロボットのように見えますが、脛節は細いものです。
ただ、上図と違って、静止時は”折りたたみナイフ“のように、脛節は腿節にぴったりくっつけていますから、今回の写真では分かりません。
一跳びで50cmくらいは跳ねとんでいるでしょうか。餌は植物の葉を食べています。
もう一度、遇いたいものです。
出現時期 は3~11月、分布は 日本各地。
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