夏の虫(Ⅰ)イナゴ幼虫、エンマコオロギ幼虫、マダラズズ幼虫、トノサマバッタ、ケラ
生い茂った夏草の原っぱで生まれ育っていた虫たちが、7月はじめから始まったから夏の雑草除草作業のあおりでねぐらを追われて跳びだしてきます。
それをよく知っている鳥達がやってきてついばんでいる姿も、年中行事の一つですが。
草むらの昆虫が全部育ったら、それはまた大変なことでしょうから・・・
イナゴ幼虫:
大きさはやっと10mm弱。コバネイナゴと翅の長いハネナガイナゴがいますが、どちらの子供か分かりません。近くに多いのはコバネイナゴですからこちらでしょうか。
エンマコウロギ幼虫:
幼虫の頃から既に大柄で12mmほど。黒い体に背中の白線がトレードマーク。産卵管が見えないので♂でしょう。
マダラスズ幼虫:
♂(写真上)と、産卵管がある♀でほぼ成虫に近いようです(写真下)。
芝生や原っぱ、道ばたなどで普通に見られます。成虫の大きさは8~12mmほどで、体の色は黒く、後脚に黒白の縞模様があるヒバリモドキの仲間です。
メスは成虫でも翅が短いです。オスは草むらで日中でもビィーッ、ビィーッ、ビィーッと鳴いていますが、あまり大きな声ではありません。
出現時期は6~7月、9~11月、分布は日本各地。
トノサマバッタ:
草むらや稲田から勢いよく飛びだしていくのは成長したトノサマバッタ。たくさんいます。サギに狙われます。
ケラ(コオロギ上科・ケラ科):
穴掘り名人。草地から追い出されたせいか、アスファルト舗装の上を歩いていました。乾燥に弱いので危険ですが、よほどの事情だったのでしょう。
俗にオケラと呼ばれています。初夏に草地から聞こえてくるジーッという連続音の鳴き声は、昔はミミズの鳴き声といわれていました。
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