シロヘリクチブトカメムシ、チャバネアオカメムシ、クヌギカメムシ、ムラサキシラホシカメムシ幼虫、アカスジカスミカメ
夏の草原や林縁でうろうろしていたヘッピリムシ仲間です。
●シロヘリクチブトカメムシ(カメムシ科):
草原にいました。大きさ13~15mmくらいで、背中の縁が白く、口が太めだから「白縁口太カメムシ」。
南方系のカメムシですがだんだん北上して今では関東にも定着しています。
不完全変態で幼虫の時からチョウやガなど鱗翅目の幼虫を捕捉して体液を吸うクチブトカメムシの仲間です。
出現時期は5~10月、分布は 西南日本~関東地方。
●チャバネアオカメムシ(カメムシ科):
林縁にいました。体長11mmほどで、翅が茶色で体は緑のカメムシです。
灯火にもよく飛来します。サクラ・クワ・カキ・ミカンなどの果実を食害する害虫です。
出現時期は4~11月。分布は日本各地。
●クヌギカメムシ(クヌギカメムシ科):
林縁にいました。全体は黄緑色から淡い黄褐色で、小さな黒点が散らばり、縁が黄白で縁取られています。
クヌギや、コナラに寄生して葉の汁を吸います。
出現時期は5~10月、分布は本州、四国、九州。
●ムラサキシラホシカメムシ(別名ツヤマルシラホシカメムシ)幼虫(カメムシ科):
初めて庭にやって来ました。成虫は大きさ5mmほどの小さなカメムシですが、単独では、よく似たマルシラホシカメムシとなかなか区別が難しいです。
(成虫の,黄白色の丸い斑紋の大きさで区別されています。大きい方が本種で小さいのがマルシラホシカメムシ)
銅色の体に、ふたつの白い斑点がトレードマークです。じっと見ているとお面のように見えてきました。
草原周辺に普通に見られ、イネ科植物や、タンポポ、ハルジオン、ツユクサなど、いろいろな植物の汁を吸っています。
出現時期は6~9月、分布は本州、四国、九州。
●アカスジカスミカメ(カスミカメムシ科):
大きさは5~6mmほどで、体色が、とりついていた雑草ネズミ麦の穂とそっくりだったので、目をこらさないと分からないほどでした。
”絵合わせ”では、アカホシカスミカメにも似ていますが、アカスジはイネ科植物、特に稲の重要害虫ということで、イネ科雑草についていたのでアカスジ、としました。
ただ、体全体の赤色パターンはよく一致していますが、標準的なものにくらべてずいぶん淡いので、あるいは違っているかもしれません。
なお、アカスジカスミカメ発生時期は年4回ほどで、5~10月、分布は日本各地。
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