フクラスズメ、ヒメトガリノメイガ、シロマダラノメイガ、マエキオエダシャク、アヤナミノメイガ
梅雨明け前後の庭や公園などで、日中あるいは夜間、うろついていた普通のガです。
●フクラスズメ(ヤガ科シタバ亜科):
大きさ(開張)85mm前後。褐色地に黒褐色の模様があるガ。夜の公園で、カナブンなどと一緒に、口吻を長く伸ばしてクヌギの樹液を吸っていました。
雑木林によく見られる普通種で、夜、樹液に集まります。
成虫出現時期は3~4月、7~8月、10~11月(成虫で越冬します)。分布は北海道、本州、四国、九州 。
幼虫は、派手な色をしていて目立ちます。イラクサ、カラムシなどの葉を丸坊主にするほど食べています。
●ヒメトガリノメイガ(ツトガ科ノメイガ亜科):
ツツジの植え込みから飛びだしてきました。大きさ(開張)22mmほどのメイガです。淡茶褐色の翅に、特徴的な黒褐色の曲線模様があります。日中に活動し花で吸蜜しています。灯火にもやって来きます。
成虫出現時期は6~9月、分布は本州、四国、九州 。
幼虫の食草はキクなど科植物です。
●シロマダラノメイガ(ツトガ科 ノメイガ亜科):
梅雨の晴れ間の日中、見上げた柿の葉裏に貼り付いていました。葉ごと切り取って、明るいところに置いて1枚撮ったところで飛び去りました。
大きさ(開張)20mmほどの小型のガ。
成虫出現時期は5~8月。分布は北海道、本州、四国、九州。
幼虫の食草はガガイモ、キョウチクトウなど。
●マエキオエダシャク(シャクガ科):
日中、庭木の陰から飛びだしてうろうろ飛んだあと、ツバキの葉裏に止まったところをフラッシュ撮影。
こんなもの撮るのではなかったと思うほどインパクトのない、大きさ(開張)25mmほどで地味一筋、全身ほぼ灰色のガ。
お名前は、(幼虫は尺取り虫の)、マエキオエダシャク。フラッシュで全体が光ってしまい、目立ちませんが、大きな目が特徴ということです。また和名のとおり、前翅の前縁は淡黄色に灰褐色のまだらの模様がついているようです。
成虫出現時期は4月、6~8月(2回/年)、分布は本州、四国、九州。
幼虫の食草はクロガネモチ、イヌツゲ、ケヤキなど。
●アヤナミノメイガ(ツトガ科 ノメイガ亜科):
大きさ(開張)19mm。植え込みのツツジの葉裏にいました。暗色に淡黄色の特徴的な斑模様があるノメイガの仲間。本種も他のノメイガと同様に下草の葉裏に止まる習性があります。灯火にもよく飛来します。
成虫出現時期は 5~9月、分布は本州、四国、九州。
幼虫の食草はイノコズチ類。
| 固定リンク
「昆虫」カテゴリの記事
- モンキチョウ(2021.02.22)
- ナナホシテントウ(2021.02.06)
- 越冬中のキタテハ(2021.01.28)
- ヤノナミガタチビタマムシ、フサヤスデの仲間(2021.01.14)
- ツバメシジミ、キチョウその他(2020.12.12)
コメント