夏の姫川源流/親海湿原に咲く花 ③ツリフネソウ、キツリフネ、ドクゼリ、ノブキ、バイカモ
夏の姫川源流/親海湿原に咲く花の続きです。
●ツリフネソウ(写真上)、キツリフネ(写真下):
ツリフネソウ(ツリフネソウ科)
日本に1属3種。花が帆掛け船を釣り下げたような形をしていることが名前の由来です。花の下の大きなふくれた部分は3枚あるガクのひとつです。花の後の突き出した部分(距:きょ)は、くるりと巻いています。花の見頃は8~9月上旬。
キツリフネ(ツリフネソウ科)
山中の湿地に生える1年草で、花の形が船に似ていて、黄色い花であることからこの名前がつきました。ツリフネソウと違って、花の後に突き出した部分(距)は巻いていません。花の見頃は8~9月上旬。
●ドクゼリ(セリ科):
大形の植物で、長く伸びた花茎の先端に花の塊が球状につきます。幼植物の時にセリと間違われることがありますが、全草に毒がありますので要注意です。
花の見頃は7月中旬~8月中旬。
●ノブキ(野蕗)(キク科):
姫川源流に向かう歩道沿いの林縁にたくさん生えていました。フキとは別属ですが、葉の形はフキによく似た多年草。山地林縁の湿った所に生え、高さ約50cm。
夏から秋にかけて、多数の白色の小頭花をつけます。同時に出来ている果実(放射状に並んだそう果)には粘毛があって動物などにくっついて散布される”ひっつき虫”です。
花期は7~10月。分布は日本各地。
●バイカモ(梅花藻)(キンポウゲ科):
なんといっても一番のお目当て。
珍しい水中花で、花が梅の花に似ているところからこの名があります。花期には白く小さな花が水中で水の流れに合わせてゆれています。
夏のこの時期に最も多く花をつけますが、姫川源流の水温がほぼ9℃を保っているからか、冬も咲いている時があるとのことです。開花時期は5~11月。
(続く)
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