夏の姫川源流/親海湿原に咲く花 ①アギナシ、オオバセンキュウ、オオハナウド、オタカラコウ
昨夏と同様に、お盆休みも明けて一息ついた北陸路からの帰路、長野県/白馬村・佐野坂にある姫川源流自然探勝園と親海(およみ)湿原に立ち寄ってきました。
( http://www.hakubasanosaka.com/himekawa_oyomi.html )
北陸自動車道を新潟県・糸魚川I.Cで下りて、一般国道148号線を姫川に沿って約54km南下したところに位置しています。
単純に歩くだけなら所要時間は60分程度ですが、さして急ぐわけでもないので2時間弱、人気もまばらな静かな自然を散策して帰りました。
あらためて気まぐれに撮ってきた写真を整理してみると、(当然のことではありますが)、昨年とほぼ完全に重複した中味ばかりで、新鮮味はありませんが、ブログの”埋め草”として少しずつ、しばらく連載します。
●アギナシ(オモダカ科):
浅い湿地に生える多年草で、葉が矢じりのような形をしています。秋になると葉腋に小さい球をつけます。水田の害草オモダカに似ていますが、葉はオモダカよりやや細め。
花の見頃は8月。
●オオハナウド(セリ科):
国道入口から遊歩道脇沿いに咲いていました。草丈1.5~2mになり、白い花をつける多年草。
遠目にはオオバセンキュウに似ていますが、近くで見れば違いははっきりしています。
茎頂または、分枝した先端に大型の複散形花序をつけ、花は白色の5弁花で、外側の1花弁が大きく、2深裂し、左右相称花となっています。
花期は地域差があり5~9月。分布は北海道、本州近畿地方以北。
●オオバセンキュウ(セリ科):
親海湿原に咲いていました。草丈が高く、60~180cmにもなります。モロコシの皮のような葉柄がついています。花は、花弁の先端が内側に曲がっていて、雄しべが花弁より長い特徴があります。
中部地方以北で、亜高山帯の湿地に生える多年草です。花の見頃は8月中旬~9月中旬。
●オタカラコウ(キク科):
姫川源流近くの湿地に生えていました。湿地に生育する多年草で、根出葉はフキの葉に似ていて大きく、直径30~40cmで、1m近い葉柄があります。
高さ2mほどにもなる花序を形成し、黄色い花を次々と咲かせます。花期は8~10月。分布は本州の福島県以南から四国・九州。
(続く)
| 固定リンク
「植物」カテゴリの記事
- 雑記(クリスマスローズ開花ほか)(2021.03.07)
- レンギョウ、ギンヨウアカシア(2021.03.05)
- 三寒四温で進む春(2021.03.03)
- 2月は逃げる/カワヅザクラ開花はじまる(2021.02.28)
- ツバキ開花 (2021.02.26)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント