夏の姫川源流/親海湿原に咲く花 ④ハエドクソウ、フシグロセンノウ、ボタンヅル,ママコノシリヌグイ
夏の姫川源流/親海湿原に咲く花の続き、最後です。
●ハエドクソウ(ハエドクソウ科):
姫川源流に向かう遊歩道の林下にたくさん生えていました。自宅近くの草原にも生えていていますが、こんなところにもあるかと、ついでに撮ったものです。
唇形花基部にある大きさ5~6mmの顎上側には、3本の濃い赤紫色の“鉤針”があり、果実が稔るとこれで“ひっつき虫”になって散布されます。
花期は7~9月。分布は日本各地。
●フシグロセンノウ(ナデシコ科):
山地の林縁などに生える多年草です。うっそうとした自然園内では朱色の花がよく目立ちました。花の見頃は7月下旬~8月。
●ボタンヅル(牡丹蔓)(キンポウゲ科):
遊歩道の林縁に生えていました。山地に自生し、葉柄によって他物にからみつく蔓性多年草です。小葉は複葉で、ボタン(牡丹)のような葉をした蔓、ということでこの名前。
葉のつけ根に小形の白花をつけ、秋に実る種子(毛を密生したそう果)は鶴の羽のようにも見えます。
花期は8~9月、分布は本州、四国、九州。
しんがりは、
●ママコノシリヌグイ(タデ科):
遊歩道沿いの林縁に生えていました。その名を口にするたびに、なんともすさまじい名前がつけられたものと思うのです。
下向きに鋭い棘があり、うっかり皮膚に触れると傷が出来るほど。花は金平糖のようなかわいらしい花で、ミゾソバ、アキノウナギツカミにも似ています。
花の見頃は8~9月。
(完)
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