ギアナ高地・エンジェルフォールとガラパゴス諸島への旅(9日目午前)
前回に続き、9日目(午前)です。
9日目:(モーニングコール5:30)
早いもので、今日、午前中にチャールズ・ダーウィン」研究所を訪問した後は、「機中2泊」で帰国の途につきます。
・朝食はホテルで。
●朝は曇りで、あいにく日の出は眺められませんでしたが、お天気はまずjまず。
船とバスで「チャールズ・ダーウィン」研究所へ向かいます。さほど遠くではありません。駐車場で下りて施設までは少し歩きます。
ほどなくガラパゴスゾウガメの飼育/研究を行っている施設ゾーンに到着、見学スタート。
・ガラパゴスゾウガメ:
ガラパゴス諸島に住んでいるガラパゴスゾウガメは、島ごとに背中の甲羅の形が異なり、鞍型やドーム型など、多くの亜種がいます。
もともと「ガラパゴス」という名前は、ゾウガメの甲羅が馬の鞍(スペイン語でgalápago)に似ていることに由来しています。
ロンサムジョージと名付けられた、鞍型の甲羅を持つピンタゾウガメは、ガラパゴス諸島国立公園のシンボル的存在として、長らく親しまれてきましたが、残念なことに2012年.6.月4日に死亡しました。
ロンサムジョージは1971年12月にピンタ島で発見された最後のリクガメ(ガラパゴスゾウガメの亜種、ピンタゾウガメ)で、1972年3月にサンタクルス島のチャールズ・ダーウィン研究所に連れてこられました。
ピンタ島でほかには同種が見つからなかったため、繁殖計画が始まり、ロンサムジョージは遺伝子的にピンタゾウガメに最も近い雌のゾウガメ2頭と一緒に飼育が行われました。しかし繁殖には成功しないまま、2012年6月24日に死亡しているのが発見されました。
体重88kg、体長102cm。年齢は100歳を超えると推定され、これにより、ピンタゾウガメは完全に絶滅した可能性が高いと見られています。
・チャールズ・ダーウィン研究所(財団本部ベルギー国):
ここでは、人間が持ち込んだ家畜(ヤギ、豚、猫、犬)などが野生化して、ガラパゴスのゾウガメやリクイグアナの餌などを食べ尽くしたために絶滅の危機に陥っている状況を救うことを目的として、諸島のフィールドに産卵されたゾウガメの卵を研究所に持ち帰り、人工孵化させた後、3~5年後にまた帰島させるというプロジェクトが実施されています。
ガラパゴス諸島の中で南東端にある、約400万年前にできた最も古い島の1つと推定されているエスパニョラ島から連れてこられたゾウガメをはじめ、ガラパゴス諸島内の各種ユニークな種が集められていて、飼育研究が行われていると伺いました。
見学可能なところには、かつては人間に飼われていた島の出所の分からない雄のゾウガメ(体重150kg近く)が集められている区域があり、またひときわ大きくて鞍型の甲羅を持つカメがいました。
名前は「ディエゴ」。サンディエゴ動物園で飼われていたものが帰ってきたのだそうです。
リクイグアナの姿もありました。
ロンサム・ジョージ(死亡)の案内板を見て、ウチワサボテンの実に囓りつくゾウガメも眺め、さらにまた、各島毎に分けられた赤ちゃんゾウガメの飼育所なども見学できました。
なお、人工孵化の時、生まれてくるゾウガメの性別はインキュベ-ト(孵卵)温度によって決まり(孵化時間は120~150日)、29.5℃の時には雌、また28℃の場合は雄になる、と説明表示がありました。生命の不思議です。
ダーウィン・フィンチの群れていたゾーンでは、彼らの進化の歴史や、その後、人の活動に伴って起きている生息環境の変化が、種の存続に影響を及ぼす危険性等についても案内表示がありました。
・見学を終えて、ガラパゴス諸島を後にします。船でバルトラ島に渡り、空港へ。(昼食はボックス弁当)。
ガラパゴス島発11:25→エクアドルのキトへ。(所要約2時間)
(→ 「9日目午後」へ続く)
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