アサガオ、ノアサガオ、マルバアメリカアサガオ、マメアサガオ、ヒルガオ
9月のスタート。防災の日。減災の努力を確実に進めなくてはなりませんね。
暑かった夏の残滓がそのまま残っています。まだ当分は続くのでしょうか。
連日、熱帯夜がおさまることがないので朝でも蒸し暑く、朝の散歩も長い間やめたままでしたが、早朝には散歩コース道端に、野生のアサガオ類が今を盛りと咲き競っていています。
1日だけ、デジカメをぶら下げて、写真撮りウオーキングに。やはり暑さに耐えかねて、帰宅後すべて着替えてシャワーを浴びないとおさまりませんでした。
●アサガオ(近隣の庭から逸脱して繁茂している園芸種):
淡い水色が涼しげです。やはり野生種より花も大きくきれいです。庭で育てられている大輪アサガオにはとてもかないませんが。
アサガオ(ヒルガオ科サツマイモ属):
奈良時代末期に遣唐使がその種子を薬として持ち帰ったものが初めとされる一年性植物。
種子は「牽牛子」(けんごし)と呼ばれ、すでに奈良時代、平安時代には薬用植物として扱われていましたが、現在、生薬として「日本薬局方」にも収載されています。
●ノアサガオ:
毎年、決まったところに旺盛に繁茂してきます。今シーズンは近くに、巻き付く場所を競合するつる性雑草のヘクソカズラやヤブガラシが極端に少なくほぼ独占状態に繁殖し、そのせいもあってずいぶんきれいです。
ノアサガオ(ヒルガオ科):
熱帯~亜熱帯地域原産の多年草です。一年草のアサガオと比べて格段に強健で、10数mもつるを伸ばします。
当地では花径は5cm前後とやや小ぶりですが、きれいな紫色の花、数個を房状につけ、涼しい日は午後まで萎れないで咲いています。ただこの暑さではほとんど毎日9時頃には萎れてしまっていますが。
道端に繁茂した株は、晩秋の環境整備/除草作業で地上部は刈り取られて殆ど除去されますが、本種は多年生・宿根性で、地際に残った株から翌年、他の蔓性雑草に先駆けて途絶えることなく生えてきます。
また株自体、関東以南では越冬して成長し、古い茎はやや木質化します。結実しにくいので挿し木するか、夏から秋に古い蔓を30cmほどに切って浅く植えておくと簡単に根付き、繁殖は容易です。
花期は6月中旬から霜が降りる11月頃まで。
●マルバアメリカアサガオ:
極度の乾燥と酷暑が続くせいで他の雑草が黄色く萎びかけている空き地でも、あたりを覆うように繁茂してその丈夫さを誇示するかのように、淡い水色で花径3cmほどの小ぶりな花を咲かせています。ただ、朝9時過ぎにはほとんど萎んでいますが。
群生の中に,濃いブルーの花を見つけました。これまでの数年間で、観察したのは初めてです。
マルバアメリカアサガオ(ヒルガオ科):
北アメリカ原産の1年草。種が輸入穀物に混入して入り、道端や草地に野生化しています。花冠は直径約3cmの漏斗型で、淡いブルーの綺麗な花を咲かせます。まれに濃いブルーの花も見られます。
葉は心臓形の丸葉で先は尖り、茎には長い毛が密生しています。萼は5深裂した線形で分厚くて反り返り、付け根には細長い2枚の苞葉がつき、長い毛に覆われています。
花期は8~10月、分布は日本各地。
●マメアサガオ:
ツユクサも茂る道端、草地や堤防斜面などに蔓を伸ばして、白い小さな花を点々と咲かせています。たまたま絡みつく他物がないので地面を覆うように広がっていました。
マメアサガオ(ヒルガオ科):
北アメリカ原産の帰化植物で、輸入雑穀に種子が混入して移入、道端、荒地、河川敷などの日当たりの良いところに群生しています。
数メートルに延びるつる性の一年草で他物に絡みついて繁茂し、葉腋に1~2本の花茎を出して、小さな(直径1.5cmほどの)白色の花を1~2個つけます。
花柄にはイボ状の突起が密生し、稜があることが特徴です。
花期は7~10月。分布は本州(関東以西)、四国、九州。
●ヒルガオ(ヒルガオ科):
早朝に開くアサガオに対して、昼に、直径5~6cmの淡紅色の花を咲かせるのでヒルガオ。日本全国に分布するつる性の多年草。花期は6~9月。
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