ミヤマカメムシの1種、ヒゲナガカメムシ、ツヤマルシラホシカメムシ(幼虫/成虫)、マルカメムシ
山地林縁や広場、庭などで見かけたカメムシです。
●ミヤマカメムシの1種:
山地林縁で見かけました。大きさ5mmほどの茶色のカメムシ。よく似たものがいて名前など詳細は分かりません。
ミヤマカメムシの仲間は丘陵地の雑木林の林縁や、里山、平地の林などで、数は多くないものの、比較的普通に見かけることが出来ます。
●ヒゲナガカメムシ(ナガカメムシ科)
駐車場に止めていた車の上を這っていました。2枚ともピンぼけで、日陰と直射日光の元で撮ったものは同じ個体には見えないほど違う画像になってしまいました。
体長8~9mm、光沢のある褐色で、前脚が太く、翅の革質後寄りにある2対の黒紋が特徴の細長いカメムシです。
特に♂の触角はとても長いのが特徴だそうですが、写真の個体はポパイのような太い前脚ばかり目立ち、触覚の長さはそれほどでもなさそうな印象なので♀でしょうか・・・。
イネ科のメヒシバ、イヌビエ、エノコログサやスゲ類の花穂で吸汁します。
出現時期は4~10月、分布は本州、四国、九州 。
●ツヤマルシラホシカメムシ(幼虫/成虫)(別名ムラサキシラホシカメムシ)(カメムシ科):
・5齢幼虫:
庭に生えたツユクサの苞の中に隠れていました。追い出すと茎を伝いながら葉裏へと回り込んで隠れていきます。
幼虫の背中の斑紋は人面のようにも見えます。
・成虫:
それから約2週間後、同じツユクサの上を這っていた成虫です。
体長5mmほどの小さなカメムシで、大きさの割には厚みのある体型です。つやのある銅色の体で、背中にあるふたつの黄白色の斑点がトレードマークです。
なお、そっくりさんに、マルシラホシカメムシがいますが、本種より黄白色紋が小さいので区別されます。
ただ 2種並べて見なければ大小比較は分かりにくいですが、Web上の画像と対比させてツヤマルシラホシカメムシとしました。
平地の草原や林の周辺に普通に見られ、タンポポ、ハルジオン、オオバコ、ツユクサなど、いろいろな植物を吸汁しています。
成虫出現時期は4~10月、分布は本州、四国、九州。
●マルカメムシ(マルカメムシ科):
広場の樹木に絡んで繁茂したクズについていました。大きさは5mmほどの丸っこい小さなカメムシで、たいていクズの茎を見れば群がっています。
ヘッピリムシの名前にふさわしい、臭いにおいを出すので嫌われています。
出現時期は4~10月。分布は本州、四国、九州。
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