シマツユクサ、果実(種)の確認(続)
シマツユクサと外観がよく似たカロライナツユクサが発見され、両者の区別は種の様子でも確認できると学術報告がされています。(http://www.juno.dti.ne.jp/~skknari/Commelina%20.caroliniana%202012..html):ハイパーリンクはしていません。ご覧になるにはURLをコピーして、ブラウズ・ソフト(インターネット・エクスプローラーなど)に貼り付けてアクセスして下さい。
種の確認結果、やはりシマツユクサで、新種の和名カロライナツユクサではないことが分かりました。
猛暑日の予報で、既に30℃を超えていた午前9時ごろから”捜索”開始。元気の良さそうな花の付いた株の苞を覗いてみます。
まずダメからスタート。(花が新鮮な時に果実(蒴果)が出来ているわけないですね。
またまたダメに決まっていると思いながら苞を開いてみるとその通りでダメでした。
新しい花が一つ顔を出していた苞を広げてみると、一つの花が終わった後に未熟果実が出来ていました。
どのくらいの数の苞を開いて見たかわかりません。暑くてもう止めようかと軟弱気分になった頃、ついに見つかりました。初めてのことで、しばし暑さを忘れましたね。
背景がうるさいので、茎をそっとたぐり寄せて記念撮影。(再掲:画像はクリックで拡大します)
その後、苞の部位を壊さないように採取して持ち帰り、観察し直すことに。なお採取の際に、一粒の種が草むらに転がり落ちて、回収はギブアップです。
種表面にシマツユクサの特徴的な皺があり、カロライナツユクサではなく、本種はシマツユクサと確認しました。種は全部で5個でした。
それにしても、どうして当地(埼玉県東部)の池の端に”忽然と”生育しているのか分かりようがありません。
(なお、旧聞ですが、2年前に、神奈川県茅ヶ崎市公式ホームページにもシマツユクサが見られるという紹介の記事がありました。(http://www.city.chigasaki.kanagawa.jp/bunka_rekishi/bunkashiryokan/tsushin/17258/15677/015205.html)
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コメント
なかなか様コメントありがとうございました。しばらく不在にしていたためご返事遅れました。
再度手元に残していた標品を確認しましたが、他には種は出来ていませんでした。
投稿: クロメダカ | 2012年9月29日 (土) 14時32分
クロメダカさん こんばんは
素晴らしいシマツユクサの観察記録ですね。 暑い真夏の炎天下の中で種子探しをした苦労が良く分かります。 シマツユクサの種子はとても小さいのですが網目模様までバッチリピントが合っていて、種子の特徴がはっきりとわかる良い写真だと思いました。
果実の中にももう1つ包まれた種子があるのでこれも確認されて下さい。
投稿: なかなか | 2012年9月17日 (月) 20時53分